• 神田悠登

「就活は狭き門」と言われたあの日から、広い世界が見えてきた

今回は、インターンとして活動される神田悠登さんにお話を伺いました。普段は学生生活を過ごしている神田さんですが、週に一度、品川にある企業のオフィスに通い、インターン生として様々な仕事を任されています。インターンで得られたものを尋ねたところ、「いろいろな人と出会って、自分と違う人と接する中で、今まで見えなかった自分が見えてくる」とお答えくださいました。魅力を感じたインターンの仕事内容、イベントで出会った魅力的な社会人の先輩の語る「軸」、自身のなりたい像を語る神田さんのインタビューをお楽しみください。
インタビュー実施日:2018年4月5日(らしくインタビュアー渡辺)

■「こんなものを考えつくなんて、その発想がすごいな!」と感動する

――神田さんは、今、インターン生とお伺いしていますが、学生さんなんですよね?

そうです、学生です。今年、4年生になります。千葉工業大学のデザイン科に通っています。

――何を専攻になさっているんでしょう?

メインは「プロダクトデザイン」ですね。

――プロダクトデザイン?

コップだったり、ペンだったり、立体のある日用品を主にデザインしています。2Dよりは3Dですね。

――普段はどんな風にデザインをしているんですか?

基本はスケッチをして、いろんな角度から描いてみて、実際に試作品を作ってみたりします。作品を作るのは、紙だったり木だったり、あとは3Dプリンターを使ったりしていますね。あと、専用のスタイロフォームというのがあるので、それを使ってカタチを作ったりして、「どういうものがいいのかな」というのを検討したりしています。

――プロダクトデザインというのは、もともと小さい頃から興味があったんですか?

昔から変わったものが好きだったんです。普通のペンに変な機能がついているもの、とか。例えば、中学・高校の時に、ペンの形をしたハサミが流行ったんですよ。

――細いペン型のハサミ?

そうです。そういうのが面白いなと思って。他にも折りたたみ式の定規とか。『クルトガ』というシャーペンも画期的でしたね。シャーペンって、ずっと書き続けていると、芯が丸くなってしまうんですが、クルトガは常に尖った芯が出てくるんです。最初見た時はすごく衝撃的でしたね。他にもあるんですけど…、そういういろんな文房具を集めるのにハマりましたね。

あとは、十徳ナイフを集めていたこともあります。ひとつのものに複数の機能のあるマルチツールっていう意味でいうと、指輪の形をしたマルチツールがあるんですけど、そういうのもすごいなって思って。

――映画とかで、アンジェリーナ・ジョリーが使ってそうなイメージですね(笑)。

そうですね(笑)。

――それは機能面に惹かれるんですか? それともデザインに憧れるんですか?

「発想」ですね。こういうのを考えつけたら面白いだろうな、と思うんです。

――なるほど。それで、コレクションするだけではなくて、自分でデザインしたり作ったりする方面に興味が湧いたんですね。

そうですね。昔から手先は器用な方で、例えば、折り紙で鶴を作るんですが、最初は普通のサイズで折って。次は、その1/4のサイズで鶴を折るんです。さらにその1/4のサイズを作って、最終的にボールペンの芯の中に入るサイズの鶴を作ったこともあります。つまようじとかを使うんですけどね。

――それはすごい!

もともとそういうのが好きなんです 。

■目指す業界は「狭き門」と言われ、世の中の仕事や職種を見渡し始めた

――昔から手先が器用で、物を作るのも得意なら、大学でデザインや設計や“ものづくり”に携われて、楽しかったでしょうね。

最初は楽しかったんですけど、やはり就活が始まるって意識した3年くらいから、悩み始めましたね。プロダクトの希望者、インダストリアルデザイナー志望の中で、志望通りに行けるのが1割くらいらしいんです。

――あ、そんなに少ないんですね!

かなり狭き門らしいんです。

――でも、世の中には文房具のメーカーとかキッチン用具のメーカーとかいろいろあると思うんですが…?

そういったところもデザイナー枠で採用するところは非常に少ないです。やはり既存のものの方が優秀で、新しくデザインすることが少なくなっているのかな、って考えています。それよりは IT とかWEBデザインの方が人を募集しているということを大学の先生に言われて、「興味があるなら、ちょっと見てみれば」と言われて。それで、3年生からは WEB のデザインの勉強を始めましたね。

――だけど、ぶっちゃけて言うと…?

やはりプロダクトデザインが好きですね(笑)。でも視野を広く持つのもありかな、と思って今、いろいろな方面を見ています。

一度、化粧品を作っている会社に行ってみたんです。ベンチャー企業なんですけど。そこに参加していた周りの学生、優秀な人が多くて! それでも1割しか希望通りに行けないのか…と思ったんですよね。それが夏くらいのことですね。

それをきっかけに一度考えて、「やっぱりIT分野に視野を広げた方がいいのかな」と思ったんですよね。

――なるほど。まさに狭き門なんですね。

■インターンの仕事で婚活イベントに行った時、「自分の知らない世界があるんだ」と知れて楽しかった

――今は、こちらのソフィアコミュニケーションズさんの会社の名刺を持って、インターン生として活躍していらっしゃるとのことですが、その経緯も教えていただけますか?

「デザインが勉強できる機会はないかな」というのを考えていた時に、起業家が集まるというイベントがあって、そこに参加させていただいたんです。そこで、ソフィアコミュニケーションズの代表の林田さんと会社を知った、という感じですね。それで秋頃からインターンとして通い始めた感じです。

――どんな仕事があると聞いてインターンを始めたんですか?

WEBのデザインの勉強ができるところを僕が探していて、それを勉強しながらお手伝いできる企業があればいいな、と、その考えを話したら、「それなら、ウチでやってみる?」と声をかけてもらって。それで始まったんです。

――不安や戸惑いはありましたか?

いや、特に不安はなかったですね。あまりそういうのは考えない主義というか、「行ってから、やってみてから考えよう」と思う性格なんですね。だから、特にその時は何も考えていなかったですね。

――どのくらいの頻度、ペースで通っているんですか?

大学の授業もあるので、週一のペースで通っています。

――例えば、友達が学校の仲間に「ソフィアコミュニケーションズってどういう会社?」と訊かれたら、どのように説明しますか?

うーん…、人材育成を主にやっている会社で、最近はイベントも主催していて…、自分もそこを手伝わせてもらっている、っていう感じで説明しますかね。

――「一日のスケジュールはどんな感じ?」って訊かれたら?

出勤して、オフィスを掃除して、ホームページの編集の仕事があったりとか、イベント情報をSNSで発信して拡散したりとか。あとは名刺の整理とか、基本的な事務作業も任せてもらっていますね。

――これまで携わった仕事、案件の中で、印象に残ったエピソードはありますか?

そうですね。たまに外出させていただくんですが、外に出るのは楽しいですね。例えば、以前、婚活イベントへ行ったことがあるんですが、自分はそういう婚活イベントに行ったことがなかったので、面白かったですね。

――私も行ったことがないので、興味ありますけど(笑)、知らない人達同士が来ているわけでしょう? その中でどんな役割を担うんですか?

受付をしたり、書類を渡したり、席を案内したり。参加者の皆さんが緊張しているので、「こういう感じなんだなぁ」って。その雰囲気の中にいるのが楽しかったですね。自分の知らない世界があるんだな、と思いました。

――婚活イベントの他にも、楽しかったイベントの仕事は何かありましたか?

他にも、この間は小学校に行ったんですけど、「窓にクレヨンでお絵かきをしよう」という課外授業ワークショップがあったんですね。それも新鮮でしたね。

――普段、なかなか小学校に出入りすることないですもんね。

学童で、親が迎えに来るまで子どもたちを楽しませるという趣旨だったんですけど、終わった時に子どもたちが「感想を言いたい!」って言い始めて。皆、それぞれに、「自分も言いたい、自分も言いたい」って言ってくれたんです。「普段、窓に絵を描くことなんてないから楽しかった!」とか。

――そうですね、普通なら怒られてしまうかもしれないですもんね。

そうなんですよね。他にも、「いろんな話ができたのが楽しかった」とか、「ずっと絵を残しておいてほしい」とか、そういう声もありました。「消さないでほしい」って言っていて、先生も「一ヶ月くらい、残しておこうか」なんていう話もあって。

――それは素敵なエピソードですね!

そうですね。すごく嬉しくて、行ってよかったなと思いますね。僕も一緒に絵を描いたんですけど、すごくふざけたんですね。子どもは小さい太陽を描いていたんですけど、俺は窓いっぱいに描いたんですよ。そうしたら、皆が「もっと描いて」って言ってきて、窓が全部で8枚くらいあったんですけど、それ全部に大きい太陽を描くことになったんですよね。

自分も緊張していたんですけど、一緒になって混じって楽しめてよかったな、って思いますね。

■正直、学生時代に自分は何もしてこなかった、というのが本音。PRできるものが何もない

――今、二つのイベントに参加した経験をお話しくださったんですが、共通して感じたこと、得られたものってありますか?

知らない世界を知ることができるという充実感がありますね。正直、自分は何もしてこなかった、というのが本音で、過去を振り返っても小中高と本当に何もしてなかったんです。勉強も全然やっていなく、「部活、頑張りました!」というのもないし、何かでリーダーを務めた経験もないし。PRできるものが何もないんですよね。その中で、就活を始めてみると、学生でもキャリアがすごい人が多いので、自分はこのソフィアコミュニケーションズのインターンを通じて経験したことをPRに活かしていけるのかな、と思っています。「あの時、こうだったな」と整理してアピールにつなげていったらいいのかな、と思いますね。まだ考えている途中ですけどね。

――部活はやっていなかったんですか?

中学は陸上で、高校はバドミントンをやっていました。大学ではウインドサーフィンをやっていて。

――あら、結構いろいろやっていますね(笑)。

でも、実績は何もないんですよ。大会で優勝した、とか。大会は出ましたけど、いたって普通で、部活を選んだ動機も不純だったんですよね。足が速くなりたいから陸上部に入って、バトミントンは楽そうだからって入部を決めて、ウインドサーフィンはスノボが好きだったので、まぁ同じようなものだろう、と始めたんですよね。

――いやいや、それも素敵な動機だと思います。

■就職活動は楽しい。知らないことを知れて、新しい世界を見ることができるから

――就職活動をする、いよいよ就職する、ということに関しては前向きに捉えていますか? それとも正直を言えばネガティブに捉えていますか?

前向きですね。知らないことを知るのが、すごく好きなので、「こういう世界があるんだ」って知ることができますし、さらにその世界の詳細を知りたいと思いますね。就活しているだけでも、楽しいです。機会があったら人事の担当者の方にちょっと話を聞いてみたりとかして。提出する書類もまだ作っていないのに、その会社のキャッシュフローとか、どういう流れでお金が動いているのか、とかを、めちゃくちゃ聞きました。

――そこに興味があるんですか? お金の動きとかに関して?

そうですね。どういうビジネスモデルで動いているのかも気になっています。最近は広告業界の企業も見ているんですが、会社によって、ちょっとずつ違うんですよ。その違いを見ていったら面白いなと思って、いろいろな人に話を聞いていますね。

――好奇心が旺盛な方ですか?

そうですね。しかも、社会とか仕事に対してとかも好奇心が強い方ですね。そういう話を聞いたら、止まらないんじゃないか?っていうくらい聞いちゃいますね。

――人事の担当者も、びっくりするかもしれないけれど嬉しいんじゃないですかね? そこまで自分の会社に興味を持ってもらって。

正直、何を聞いていいのかわからないし、何を聞いてはいけないというのもわからないんですけど、とりあえず気になったら聞いちゃう感じです。

――この会社でインターンを始めてから見えてきた「社会」とか「社会人」とかっていうのはありますか?

やっぱり、どの業界の人もいろいろなことをよく知っていますよね。話を聞いていると、その人の背景にいろいろな経験や知識があるんだなっていうことがわかりますし、説得力があります。あとは、「こういう業界があるのか」とか。人材業界だったり、広告の業界だったり、それこそ先ほどの化粧品を作る会社もそうですし、あとはコンサルとか外資系とかの社員さんともお会いしたので、「そういう仕事もあるんだな」と知ることができました。

――婚活イベントや学童向けのイベントは、割とプライベートなイベントかな、と思うんですが、ビジネスよりのイベントにも参加したことはありますか?

ITの方のためのイベントがあるんですが、とある企業の社長さんが来ていて、皆でディスカッションをするというイベントに運営側として参加しました。そこにいらしていた方が皆、経歴がすごい人ばかりで。そこにいる全員に話を聞きたかったんですが、流石にそれは難しくて、2~3人に話を聞いたんですけれども。「いろんなことを知りたいです」という話をしたら、ベンチャーで新規事業をしている人が「自分みたいな仕事をしてみてもいいんじゃない?」と教えてくださって。そういういろいろな世界の話を聞けるのはいいな、と思いますね。

あとは、自分でイベントに参加する、というスタンスではなく、運営スタッフの立場なので、気が楽な部分もありますね。正直、声がかかったから行くというだけなので、その場に行くこと自体は楽だし、そういう意味でも、このインターンをしていてよかったなと思いますね。

■ソフィアコミュニケーションズでのインターンは、様々なジャンルの仕事経験ができるので好奇心が旺盛な学生が向いている

――就職をして、神田さんがインターンを離れたら、他の学生さんがまたソフィアコミュニケーションズさんでインターンとして働くのかな、と思うんですが、神田さんはどんな人が向いていると思いますか?

やっぱり、いろいろなことを知りたい、と思う方がいいと思いますね。いろいろなジャンルの経験ができると思うので好奇心が旺盛な方がいいんじゃないかな、と。それこそ、任せてもらう仕事も、ホームページの編集だったり、小学校に行って先生的なポジションに立つこともあったり…、イベント運営もありますし。人材紹介業もやっているので、それに関する何かにつながることもあるんじゃないかなっていう気がしますね。

――なるほど。本当に多岐に渡る業務を経験できるのは、羨ましいですね。ちなみに、知り合った起業家から「新規事業なんていいんじゃない?」と言われた、ということなんですが、神田さんご自身は興味を持っていらっしゃるんですか?

そうですね、その話を聞いてから面白そうかな、と思うようになりました。実は、当時はコクヨさんしか志望していなかったんです。業界も企業も絞り切っていたんですね。でも、今は、視野が広がって。だからよかったんです。いろんな可能性、選択肢があるということがわかって。

――先生から「狭き門だよ」と言われたと聞いて、「大変だな」と思ったんですが、むしろ可能性が広がったということですね。

そうですね。今では、可能性が広がってよかったと思っています。

――ちなみに私も少しだけお会いして、お話しさせていただいたんですが、社長はどういう方ですか?

あのままですね。すごく優しい方です。僕も企業に勤める、というのは初めてなので、他の社長さんがオフィスでどういう感じなのかわからないんですけれども、でも一緒に働かせていただいて、貴重な体験をさせてもらっていると感じています。

――優しい雰囲気ですが、同時に凛とした強さを持っていらっしゃるイメージですよね。背もお高くて、素敵です。お話しさせていただいているだけで想いがすごく溢れ出る方ですよね。

そうですね。

――怒られたりしないですか?

たまに怒られます(笑)。実は今日も怒られたんですが…、遅刻してしまって…。

――それは怒られますね、叱られて当然です(笑)。

朝が弱いんですよ、これは自分の課題ですね(苦笑)。

■バイトはずっと「行きたくないもの」だった。でも、ここの仕事は「行きたくない」と思ったことは一回もない

――その他にアルバイトした経験はありますか?

大学一年生の頃は、古着・リサイクルショップで働いていました。基本的には、レジ打ちだったり、商品を陳列したり、そういう仕事をしていました。その後はZOZOTOWNの倉庫で軽作業としてピッキングとか梱包とか、そういうこともしていました。学校のキャンパスが年次によって変わるので、アルバイトを辞めることになって、それで「次は何をしようかな」と考えていた時に、ここのインターンにたどり着きました。

――これまで経験されていたアルバイトとこちらの会社でのインターンの仕事では、全然違いますよね。

そうですね、接客業といいますか、人と接する仕事はほぼ未経験なので。イベントに来てくださる方と会話をしたり、人と何かを一緒にしたり、ということが本当に初めてなんですね。今でも緊張することはありますが、そういうのも含めて全て経験だなと考えています。

実は、高校生の時も数ヶ月だけファストフードでもバイトしたことがあったんですが、それからずっと、バイトは「行きたくないもの」だったんです。でも、ここの仕事は「行きたくない」と思ったことは一回もなくて。「行きたくない、ということを思いたくない」と感じること自体も、ここで働き始めて、初めての体験ですね。

■インターンで知り合った社会人の皆さんのすごいところは、「ぶれない軸」を持っているところ

――インターンを経験していて、一番大きく得たものって何ですか?

人との出会いですね、一番は。学生の立場では、企業や社会人を知るチャンスって、一方的だと思うんです。企業説明会に行けば、そういう人が働いている、っていうことはわかると思うんですけど、一対一で話をさせてもらうというのは、ここでだからできる経験だと感じています。そういう意味で、社会人の方々とお会いできるのは大きいと思います。

――なるほど、確かにそうですね。その中でも、いろいろと話をする中でも、どんな時が一番楽しいですか?

相手の考えを聞いた時に、「そういう考え方があるんだ」と相手の話に感動することが多いですね。よくメモを取るんですけれども、話していることを一言一句記録したり、メモをとったりするんです。後からそれを見返して、「ああ!」と思うことが多いですね。「いい話を聞けた」って。

――話を聞いて、「いいな」とか、「すごいな」とか思う社会人の方々に共通することはありますか?

やはり皆さん、「軸」がありますね。それぞれ違うんですけれども、一人一人、絶対に「ここだ」と思う軸があるんです。そのぶれない軸を持っているのが「すごいな」と思います。本当にいろいろな軸の持ち主がいらっしゃるんですけれど、「お金を稼がないと何もできないから、まずは金を稼ぐ」という人もいたり、「リクルートスーツは個性を消すものだからスーツを着るな」という人もいましたね。「自分がよければ、それでいいんだよ」っておっしゃった方もいました。「これは他の誰のためにやっているわけでもなくて、自分のためにやっているんだから、他の人が何と言おうと、自分がよければいいんだよ」って。

自分は結構ぶれてしまうんです。「それ、無理じゃない?」って言われたら、「無理なのかなー」って揺らいでしまうので。

――そういう軸を持っているビジネスパーソンって、どのくらいの年齢の方が多いですか?

30代とか、40代とかですかね。

――学生の内に、そういった方々とお会いできるのは、恵まれていますね。

「学生の価値観をなくせ」って言われたこともあるんですね。「今の内に、いろいろな価値観や情報を取り入れていって、その中で自分に合う軸を見つけていけばいいんだ」って言われて。それからはフラットな状態を心がけています。負けず嫌いなところもあって、プライドが高い性格だったんですけど、今はそれを一回押し殺して、周りに何を言われても、一度受け入れて、落とし込んでみて、「こういうことかな」って考える時間を取るようにしていますね。消化する時間を設けていますね。

――そういうのは、どこで消化するんですか?

話を聞いている時は、つい感情的になってしまうこともあるんですよね。自分でそれが嫌だったので、一度メモをして、落ち着いた時に見て、冷静に振り返ることができるようにしています。何を言われても感情的になって、「それは違うだろう」って否定したりせずに、一度、最後まで聞いて、冷静に考えるように努めていますね。

――メモを取るっていう習慣は、人に言われて始めたんですか?

そうですね。元々、人の話や会社の説明会の話を録音する癖はあったんですけど、録音したものって二度と聞き返さないですよね(笑)。そんな時間がないなって思って。そこから、メモを取るようになって、記録する癖がつきました。最初は「次の説明会はいついつで…」程度のメモだったんですが、少しずつ聞いた話をメモをするようになりました。

■自分の意見が言える人になりたい。そのために、今、少しずつ変わろうとしているところ

――今、「負けず嫌いな性格だった」っておっしゃったじゃない? 自分で、どういう性格だと自覚していますか?

負けず嫌いな性格と…、あとは流されやすいところがありますね。それは昔から変わっていなくて。でも、それを今、変えようとしているところです。これまでは人に何かを言われたら、その言葉に引っ張られていってしまう性格だったんです。

ちなみに、大学進学の時も親に反対されたんですよ。「デザインなんてやめた方がいいんじゃない?」って言われて。そう言われたら、「やめた方がいいのかな」って思っちゃったんですよね。結果的には、合格したので、親も「受かったなら、行けばいいと思うよ」って言ってくれて、進学することになったんですけど。でも、揺らいだんです。

あとは、プライドが高い。部活でも、同期にめっちゃうまいやつがいて、「あいつには絶対に勝てないな」ってわかると、どこかで諦めて、相手の非を見つけ始めるんですよね。それで、だんだん部活から離れていってしまう。プライドが高かったんでしょうね。そういう自分をちょっとずつ変えていきたいな、と思って、意識していますね。

――まさに今、成長中なんですね! 素晴らしいです。将来的に、ここまで行けたらいいな、っていうビジョンや像はありますか?

今はないですね。ただ、何を言われても自分の意見が言える人になりたいです。今は、話を聴いている時、「なるほど」「そういう考えもあるのか」と聞いているだけなので、「そういう考え方もありだね、でも、俺はこう思うよ」っていうのを言えるようになれたらいいな、と思います。

――それが自分の軸を見つけた時なんでしょうね。自分の軸とか、価値観とかが明確になったら、「自分は自分、人は人。それぞれに違っていいよね」って思えるようになりますもんね。

社会に出る前に、細くてもいいので、何かしらの軸が見つかればいいな、って思います。この会社でインターンをしていると、いろいろな人と出会えて、そういった軸を見つけるチャンスに溢れているので。だからこそ、めちゃくちゃ迷っていますね。「そういう価値観もあるのか」「こういうこともあるのか」って学んでいって、「結局、どれがいいんだ?」ってぐらぐらしているんですけどね。

――社会人として働いているビジネスパーソンも、軸が明確な人ばかりじゃないと思うんですよね。だから焦らなくていいと思うんです。あとは、皆が皆、太い軸の持ち主ばかりではなくて、細い軸をたくさん持ってる人も世の中にはいると思うんですね。それはそれでしなやかで、私は好きだなと思っているんです。例えば、両極端のことを言っていて、「でも、どっちも本当の自分なんです」って言える人って素敵だな、って思いますし。だから、神田さんも、いろいろな人に出会う中で、自分が「いいな」と思うその瞬間瞬間を大切にしていくと、共通している点が見えてくるのかなと思います。そして、それを言語化することが大切なのかもしれないですね。

そうか。そうなんですね。こういう話を聴くのが、自分は好きですね。嬉しいです(笑)。

■ソフィアコミュニケーションズのインターンは、「自分」を見つけられるところ

――最後に、もう一度。似たような質問が続いてしまって恐縮なんですが、ソフィアコミュニケーションズさんって、インターンとして働くとしたら、何ができる会社ですか?

「自分」を見つけられるんじゃないかな、と思います。いろいろな人と出会って、自分と違う人と接する中で、今まで見えなかった自分が見えてくるんじゃないかなと思っているんですよね。いろいろな人にいろいろな話を聞くと、自分の中で思いもつかなかったような考え方に出会うことができる。世の中のいろいろな考え方に触れることができるのも、インターンのいいところですね。「そういう考え方もあるんだ」「ちょっと自分に取り入れてみよう」って、そうやって自分を変えていくこともできると思うんです。そうやって、自分を変えていったり、新しい自分が見えてきたりするのが嬉しいですよね。

――なるほど。私が今日インタビューさせていただいて、一番強く抱いた感情が「羨ましいな」っていう感情でした。学生の頃に、社会で活躍している方々と出会って、意見を言ってもらったり、議論をさせてもらったりするのって、すごく恵まれていると思うんです。素敵な経験をしていますね。

そうですね、ありがたいですね。

――最後に、もうひとつだけ聞かせてください。先ほど、「自分にはPRできることがなかった」とおっしゃいました。他にも「自分には何もない」って思っている学生さん、就活生さんっていらっしゃると思うんです。神田さんは、そんな“仲間”とも言える人たちに、何かアドバイスするとしたら、どんなことを助言しますか?

俺がこんなことを語っていいのかわからないんですけど…、主体的になってみることが大事かな、と。一回、誰でもいいから、自分よりも年上の人の話を聞いてみる。バイト先の店長とかでもいいので、ちょっと話を聞いてみる。人生の先輩なので、絶対に何かしら話を聞いてみたら、見える世界があると思うんです。

「就活生」っていう立場って強いと思うんです。「就活生だから」というのをうまくつかって、話を聞かせてください」って言ってみればいいと思うんですよね。単純に気になることを聞いてみればいいと思います。

――ありがとうございます。こうしてお話を聞いていると、神田さんって、きっと皆からすごく可愛がられるんだろうなと思いました。「俺がね、俺がね」という性格ではないし、とても丁寧に言葉を紡ぎだしていく姿が、きっと社会人の先輩たちが「いろいろと教えてあげたい」と思うような存在になっているんじゃないかなと。「ちょっと教えてあげるよ」とか「ちょっと話を聞いてもらっていい?」とか、そうやって声をかけてもらいやすい存在なんだろうなって感じました。

それは嬉しいですね。ありがとうございます。

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