• 平川歩奈実

組織と社員を裏方で支えられる人になりたい

今回は、入社4年目で社内の総務、事務、採用を担当している平川歩奈実さんにインタビューをお願いしました。「優柔不断」「神経質」とおっしゃいつつも、インタビューの質問には、迷わずにイエスかノーを即答する姿が印象的で、「未知な業界だったから、逆に不安も一切なかった」と未経験の業界に新卒で飛び込む潔さと勇気も持ち合わせる平川さん。「経験がなくても、知識がなくても、この会社なら大丈夫。大歓迎」と言う採用担当者としての声と、「基本はインドア派だけど、好きなものに対してはアグレッシブ」と自己分析するプライベートの素顔をお伺いしました。
インタビュー実施日:2018年1月24日(らしくインタビュアー渡辺)

■全社員が40人いて、その内、9人が女性

――今日はよろしくお願いいたします。お名前の漢字、珍しいですね?

なかなかいないですね。大学のゼミナールで、ほなみちゃんがいましたけど、平仮名で「ほなみ」ちゃんだったんです。

――名前の由来ってお聞きしてもいいですか?

鈴木保奈美さんから取ったみたいですね。漢字は違うんですけどね。母親が「将来、結婚して苗字が変わっても大丈夫なように」っていうことで、この漢字になったらしいです。画数がいいらしいです。

――素敵ですね。ありがとうございます。

――今のお仕事を教えていただけますか?

今は社内業務をいろいろとやっていて、採用とか、事務とか、そのあたりのことを任されてます。請求書作ったり、そういう事務回りをいろいろやっています。
あとは、うちの会社には女子メンバーが私を除いて8名くらいいるんですけど、彼女たちとミーティングして話を聞いたりとかして。

――会社に9名の女性っていうのは、業界的には多い?

IT業界の会社としては多いんじゃないですかね。この業界は女性が少ないイメージがあるので、「全社員が40名の内、9名が女性」って言うと、結構、率は高い方だと思います。1名は先輩なので、残りの7名の後輩と面談をしています。問題とかあれば聞くんですけど、皆、安定しているので、ほぼ普通の雑談ですね。

――業務の一環として、総務だったり人事だったりの立場でお会いして、社員の「最近大丈夫?」みたいなことを聞く機会を設けている、っていうことですかね?

そうですね。ほぼ1対1で、たまに1対2とかで、会っています。

――そういった活動は、社長が発案されたんですか? 女性の皆は元気に働けているかな?って?

五味さん(社長)から、「女性のことは女性が」って言われて、「まぁ、そうだよな」って納得して、定期的に会って、近況をヒアリングしています。

でも、「問題ある?」って聞いても、ポッと何かが出てくるわけではないので、何かあったときに思い出して「平川さん」って声をかけてくれるといいな、っていう感じですね。皆、お客さん先に出ているので、なかなか会えないんですよ。なので、定期的に会って、関係性を築いておくことが大事かな、って感じですね。

■大学では、犯罪心理学を専攻。自分が理解できない考えに触れるのが楽しかった

――平川さんは、何年目の社員ですか?

新卒で入って、今4年目です。もうすぐ5年目です。もともとはSEをやっていました。研修を受けて、基礎固めして、お客さん先に行って、って感じですね。去年の3月までは客先にいて、4月に「社内どう?」って言われて、本社に配属になりました。

――その異動事例は、どなたから?

五味さんからです。それまでは社内のことは全部、五味さんがやっていたんですよ。営業から請求書の送付から、本当に全部。採用は、マネージャーの人たちが急きょ呼ばれて集まってやるんですけど、それ以外は全部五味さんがやっていたんです。さすがに会社全体的に人が増えてきたので、私が異動になった、っていう感じです。

――もともとIT業界を目指していたんですか?

そうですね。就職活動はITに絞ってやっていました。でも、もともとは私、大学では心理学科だったんですよ。

――ITとは全然関係ないところにいらしたんですね!

そうなんです。「いざ就活」っていうときに、どういう業種が向いているかな、って自分なりに考えたときに、事務職かITかかな、って思って、進路を絞っていました。最終的には「ITだな」って思って、決めたんですけどね。

――なぜ「ITだな」って?

営業は向いていないかな、って思ったんです(笑)。だから、最初からそれを除外していました。高校からいわゆる文系になったんですけど、中学くらいまでは「数学と理科が得意!」っていう感じの人間だったので、社会人になるときには、全然経験がない、違う業界に進むのも面白いかなって思って、決めました。

――不安はなかったですか?

特に…なかったですね。

――大学時代の心理学の方面に進みたいっていうのは?

なかったです。

――あっさり「なかったです」って(笑)。

何かきっかけがあったわけではないんですが、中学のころから心理学を学びたいなって思っていたんですよね。だから大学はその方面に進んだ、っていう感じで。個人的に学べたので、よかったな、っていう感じです。

――心理学の中で面白かった分野ってありますか?

すごい面白かったのは、犯罪心理学。犯罪を犯す人の心理って、普通、わからないじゃないですか。そのわからないところをいろいろと学べるのは面白かったですね。自分が理解できない考えに触れるのが面白かったんですよね。窃盗をやたらと重ねちゃう、とか、そういう心理って何だろう?って感じで学んでましたね。

■業界について、何も知らないでポンって入ったので、入社後のギャップがなかった

――未経験、未知の業界に飛び込んで、ストレスとかギャップとか、そういったものはありませんでした?

もともと全く知らない業界だったので、「あ、こういうもんなんだな」って新しく知っていくことが多かったんですね。ギャップはなかったです。それこそ営業職だと、テレビとかで見て、「こういう仕事をするんだな」っていうイメージがあって、それと違ったときにギャップを感じると思うんですけど、私の場合、何も知らない状態でポンって入ってみたので、ギャップがなかったんですよね。わからないから、全部、受け止めてみよう!っていう感じでした。ある意味、すごく楽だったんですよね。

――なるほど。事前の情報がないっていうのは、それはそれで気楽なのかもしれないですね。

そう思います。

――「客先常駐」っていうのも、特にプレッシャーとかストレスとかもなく、スタートできました?

そうですね。私は2か所の現場を経験したんですけど、最初の現場は、先輩社員と一緒に入ったので、多少緊張はあったものの、いざというときは頼れる先輩がいたので、ストレスや不安は少なかったですね。なんとか普通に仕事をしていた、っていう感じでした。2つ目の現場は単独でしたけど、1つ目の現場で大体どういう動きをすればいいのかっていうのは学べたので、大丈夫でした。客先の人たちが皆、優しかったからっていうのもありましたけど、特にストレスもなく、普通に仕事をやっていました。

――私、いまいち「客先常駐」っていうスタンスがわからないんですけど…。

朝は直接、お客さん先のオフィスに通って、夜は直接、家に帰ります。そういう日々が普通に続いていきます。でも、自分の名刺に書かれている会社名はいつも通っている会社じゃなく、新卒で採用された会社です…、っていう感じです。

――勤務地と所属会社が違う、みたいな。

そうです。

――そういう二面性みたいなものっていうのは、すぐに慣れるものですか?

慣れますよ。大丈夫です。IT業界では「客先常駐」って結構多いので、普通なんですよね。いろいろな会社の人と出会えるのが、面白いと思います。たとえば、自分の社内で働いて、すべてが完結している会社って、常に一緒にいるのは、同じ会社の人じゃないですか。一方で、「客先常駐」の場合は、他の会社の人とずっと一緒にいるわけです。さらに年単位で客先が変わることもある。そうすると、自分が所属する会社は変わらないけど、たまに環境がガラっと変わって、また何も知らない人と一から関係を深めていく。そういうのが平気な人にとっては、楽しめるんじゃないかなって思います。「人と関わるのが好きです」「交友関係を広めるのが好きです」っていう人は向いているんじゃないかな、って思いますね。

■実は、この業界は、コミュニケーション能力が最重要

――今、採用を担当していらっしゃいますが、どういう人が、この会社には向いていると思います? あるいは、どういうポテンシャルを持った人に来てほしい、とかっていうのはありますか?

コミュニケーション能力がある人ですね。技術は、入社した後にみっちり教えて、身に着けてもらえればいいので、「人と関わるのが苦じゃない」っていうのが重要ですね。

――そうなんですね! コミュニケーション能力か。私はてっきり技術重視かと思っていました。ちなみに、応募に来る学生さんや求職者さんは、そういうニーズに気づいていらっしゃる?

気づいていない人も多いですね。ITって言うと、一人でパソコンに向かっている、って思っている人も多いみたいで、入社した後で、「こんなにコミュニケーション能力が重要だとは思っていなかった」っていう声はよく聞きますね。「そうだよ、そうだよ。一人で作業を進めていくことが多いからこそ、コミュニケーションが重要なんだよ!」っていう感じですよね(笑)。

――そうですよね(笑)。確かに、私も映画とかを見て、暗い部屋でモニターだけが明るく光ってて、カチャカチャとキーボードをたたいている、ってイメージでした。

実際は全然そうではないんですよね。

もしかしたら、アプリを作ったりする「開発系」はそういう働き方をする人もいるのかもしれないですけど、私たちの開発は「インフラ系」っていって、ネットワークの構築だったり、サーバーの構築だったりするので、客先との打ち合わせの中で、進捗の確認だとか、ニーズを聞き出すっていうのが必要になってくるんです。どうしても打ち合わせやコミュニケーションが不可欠になります。

――なるほど。しかも客先に一人でいる場合は、問題が起きたら、状況を判断して必要に応じて伝えなければいけないし、相談されたら、何を求められているのかの認識をすり合わせなくちゃいけない。

そうですね。そういう場合もあります。

私がいた2つ目の現場は、特にコミュニケーションが必要だったんです。エンドのお客さんがいて、間にお客さんが入って、私がいた会社に仕事が来る。間に入る担当者さんが要望をまとめたものを、私は仕事で進めていくんですが、逆に言えば、エンドのお客さんが何を求めているのかは、間の担当者さんを通じてしか、私には情報が入ってこないんですね。

――エンドのお客さんの求めているものを、しっかり理解できているかどうか不安になったりはしないんですか?

だからこそ、少しでもわからないことがあると、担当者さんに都度聞いて、必要に応じて打ち合わせを設けてもらって、自分の進めている仕事の方向性が合っているかどうかを確認するんです。

――自分の認識が正しいかを確認していかなくちゃいけないんですね。

なので、コミュニケーションが最重要なわけです。

■社長は心配性で、いつも社員のことをすごく気にかけている

――今、本社に常にいるのは、社長と平川さんだけ?

そうですね、五味さんと私だけですね。2人だけが会社にいて、本社業務を回してます。

――社長の右腕として働いていらっしゃるんですね。

いやぁ、そんなたいしたことないんですけどね(笑) 五味さんが一人でやっていたことを、引き継ぎながら、教えてもらいながら、やってます。初めてのことだらけなので、異動になって10か月くらい経ちますけど、毎日、ばたばたやっています。

――平川さんが本社勤務の第一号に選ばれたのは、どういう経緯があったんですか? 何か社長から言われています?

いや、特に…。

――あら、そんな感じですか?

まぁ、その辺はいろいろあったんですけど(笑) 基本的には「本社に来て」って言われて、「はい」って答えただけですね。

――それまでは社長おひとりで仕事をなさっていた、ということは、前任者もいないわけですよね? 「大丈夫かな」とかっていうのはなかったんですか?

そうですね、特には別に。

――(笑) 未知なことを始めるときに、不安とか感じないタイプですか?

んー… 恐怖を感じたら、やらないんですよ。恐怖を感じることだったら、断っています。

――すごくシンプルで強いですね。恐怖があるかないか。じゃぁ、本社勤務についても。特に不安や恐怖はなかった。

採用について言えば、先輩社員として集団面接会に参加したこともあったので、そこは大丈夫だったんです。ただ、そのあと、個別面接に進むんですけど、それは経験したことがなかったので、五味さんとかマネージャーとかのやり方を見て学びながら、何とかやっています。

――採用の仕事は楽しいですか?

明るい学生と出会ったり、こちらの質問に対して明確に「こうこう、こうです」って説明できる学生に会ったりすると、「あ、いいな!」って思いますね。

――意外と理系や情報通信出身じゃない学生さんがアイトライさんには応募されているのかな、と思うんですけど、そのあたりはどうですか?

そうですね、そもそも集団面接会で出会う学生さんに、文系が多い印象ですね。

――そういう文系の学生の皆にとって、IT業界ってどう映っていますか? 私自身、文学部出身なんですけど、たぶん、IT業界ってちょっと自分にはハードルが高いなって感じていたと思うんですよね。

確かに「学んだことないですけど」「数学苦手ですけど」っていうことを言われることは多いんですけど、教育はしっかりやるので、経験なくても、知識なくても、数学が苦手でも、全然大丈夫です、って伝えています。教育がしっかりしているっていう話をすると、納得してくれたり、安心してくれたりしますね。あと、アイトライの社内も、9割は文系出身なんですね。

――そんなに率が高いんですか!

実は私が新卒第一号なんですけど、私より下の新卒って、たぶん、皆、文系なんですよ。「それでも、皆、研修を受けて、ちゃんと現場に出て仕事してくれています」っていう説明をすると、学生さんたちも安心してくれるみたいですね。

――平川さん、新卒第一号なんですね。どんな感じで入社されたんですか?

五味さんとマネージャーと、女性の社員の3人の雰囲気が良かったんですよね。3人のちょっとしたやりとりだとかがいいな、と思って。「この会社なら、新卒の先輩がいなくても大丈夫かな」って思えたんですよね。

他の会社さんは、なんとなく「採用する会社側が上だ」っていうスタンスが見えていたんです。でも、アイトライは、「会社も学生を選ぶけど、学生も会社を選ぶ立場だよ」っていう姿勢が印象的だったんですよね。だから、今、私が採用を担当している中でも、その対等というか、フェアなスタンスを意識しています。

――そういうフラットな感じっていうのは、やっぱり社長の人柄によるものなのでしょうか。

多分、そうだと思いますね。心配性というか、社員のことを気遣って、社員を大切にしたいと思う社長なので、そういうところを上司たちも理解して、部下に対しても、同じような気持ちで接していって、会社全体がアットホームな感じになっているんだと思います。

最初に話した「女性社員と定期的に会って、様子を見てほしい」って社長が言ったのも、そうですよね。社員のことをすごく気にかけているっていうのは、あると思います。

■自信がありすぎても、なさすぎてもいけない。バランスが大事

――ここでちょっとアンケートを見させていただきますね。「仕事におけるプロ意識は?」については、「自信過剰にならない」。これ、聞かせていただけます?

例えば、仕事に慣れてくる瞬間って、誰にでもあると思うんですよ。そういう時に限って、失敗しがちになるのかな、って思うんですね。今は社内の仕事を担当してますけど、いろいろな仕事を進めていくときには、絶対に五味さんに確認してもらって、完成としています。常に自分の仕事を疑って、本当にこれで大丈夫だろうか、っていうのを最終的に五味さんに見てもらいます。見てもらって、OKが出たら、その仕事はそれで終わり。

――徹底していますね。それは何か失敗から学んだんですか?

いや、特にそういうわけではないんですが、例えば現場にいたころにも、皆が皆、失敗しない、なんてことはないわけですよね。いろいろな失敗を見ていて、「この人はどうして失敗したんだろうな」って思って分析すると、大体、ダブルチェックをしていなかったりとか、確認不足な点があったとか。だから、自分は一人で完結せずに、誰かに確認してもらって、最終完成としよう、と。そう決めました。

――五味さん…社長もそれはちゃんと見てくださる?

ちゃんとダブルチェックしてくれますね。

――素敵ですね。自信って難しいですよね。

そうなんですよ。自分に自信を持つって大事なことだと思うんです。でも、自信が過剰になるとよくない。でも、自分に自信がなさすぎるのも困りますよね(笑) ある部分では自分を信じて、ある部分では自分を疑いつつ、そのバランスよく保つことが大事なんじゃないかなって思います。

――私はどちらかと言うと、自分に自信がありすぎちゃうタイプなので、よく人の顔色を見て、「調子に乗っちゃったな」って反省するんですね。平川さんの場合はどうですか?

私は渡辺さんとは逆で、自信がなさすぎる方に傾きがちなんですよ。でも、周りからすると、「ちょっと自信なさすぎるでしょ…」って思うところがあると思うんですね。だから、なるべく不安であっても、「これなら絶対、大丈夫」って自分に言い聞かせて、何とかバランスをとろうとしています。

――仕事以外でもそうですか?

割とそうですね。「大丈夫かな」って思いがちです。心配性、神経質ですね。

■女子校はすべてを自分でやらないといけないから、自立心が育まれるのかも

――どんな子どもでした?

マイペースっていう風に学校の先生からは言われていましたね。自分でもそうだと思います。小学生の時とか、友だちとキャッキャって外で遊んでいる日もあれば、一人で教室で本を読んでいる日もある。自分のやりたいことを、やりたい風に、やっている子どもだったんじゃないかな、と思います。

周りの環境に恵まれていたんですね。遊びたいときは遊んでくれるし、一人になりたいときには放っておいてくれる。友人関係には恵まれていたと思います。運が良かったんでしょね。

――部活とかは入っていました?

小学校では、運動系の部活に入っていました。

――飽きちゃったり、気まぐれだったりすると、一つの部活でずっとっていうのは、ちょっと大変ないですか?

私の小学校では、吹奏楽部か運動部かだったんですよ。練習は、朝練習と放課後練習しかなかったんですけど。運動部は季節によって陸上やったり、ミニバスケだったり変わっていましたね。

――中学校や高校はいかがでした?

中学がソフトテニス部に3年間みっちり所属していました。学校の中では「あそこの部は厳しい」っていうガチにやっている部で活動していました。高校はソフトテニス部がなかったので、特に何もせず、でしたね。

私の高校はすごく厳しい学校だったんですね。千葉にある女子校だったんですけど、携帯電話の持ち込みダメ、寄り道も予備校以外はダメ、っていう感じだったんですね。なので、学校帰りに遊ぶっていうのは、基本的にしなかったんですね。している子もいたんですけど、私は真面目で心配性で神経質だったんで、「見つかったら嫌だ」って思って、そういうことはしなかったんですよね。

電車に乗って通っていたのもあって、遊べる場所もなくて、平日は普通に学校に行って、たまに土日にどこかに遊びに行くくらいでした。

――私、男子校出身なので想像がつかないんですが、女子校あるあるみたいなものってあります?

女子校は、中身がおっさんな子が多かったですね(笑) 男の子がいないので、周りの目を気にしないんですよ。特に小学校からその学校に通っていた子なんかは、スカートをバサバサして風を起こして涼しくする子とかもいましたね。私は高校から入ったので、さすがにそういうのはやらなくて、「いやいやいやいや…」「やめなさい、やめなさい」って言っているタイプでしたね。

――私の周りにいる女子校出身の方って、特に社会に出てから、「男性だから」「女性だから」っていうのを言う人が少ない気がするんです。何かあるんですかね?

なんですかね…。女子校って、すべてを自分でやらないといけないんですよ。重たいものを運ぶとき、共学だと「重いから持って」って男子に頼めるじゃないですか。女子校はそれができないんです。重いものを運ぶときも、高いところにあるものを取るときも、自分たちでやるしかないんですよね。だから、誰かに頼ってやる、というより、自分で完結できちゃう人が多いんじゃないかな、って思いますね。

――なるほど! なんか、そういうマインドって、仕事ができる人に似通っていそうですね! 自立心が育つというかね。

どうですかね(笑)

■プライベートは割とオタク系。漫画やソシャゲやアイドルにハマっていたり

――平川さんにとって、「仕事」ってなんですか?

なんでしょうね。プライベートをめちゃくちゃ楽しむための何か…というか、人生をめちゃくちゃ楽しむために必要なもの… お金の話ではないんですけど。ずっと休日だとだらける、というか。

――律するもの、っていう感じ?

自分を成長させるものっていうもの、っていうのも、もちろん、あると思うんですけど。それと同時に、人生に潤いをもたらすためのもの。

なんかこう、仕事で疲れた分、プライベートはめちゃくちゃ楽しむぞ!みたいな気持ちの切り替えだったりとか、そういう意味で、人生を楽しむために不可欠なものなんじゃないかなって思いますね。

――ちなみにプライベートはどんな感じの過ごし方ですか?

どうですかね… 漫画が好きだったり、ソシャゲが好きだったり。オタク系じゃないですかね。

――インドア派ですか?

インドア派ですね。でも、ここ1年くらいは友だちと出かけることが多くなったんですよね。まぁ、普通に、カラオケ行って、「いえーい」って盛り上がったりとか。

――若ーい(笑)!

あとは、去年は「桜見に行こう」って行って花見して、「今度はアジサイを見に行こう」って鎌倉に行ったりとか。目的が明確にある方がいいんですよね。「暇だし、なんか出かけよう」っていうよりは「これがやりたい」「じゃぁ、出かけよう」っていうのが多いですね。

――一転して、渋ーい(笑) 会社の人と土日に遊びに行くことっていうのはあります?

ほぼないですね。ゼロではないですけど、後輩の女の子たちと買い物行ったり、ご飯に行ったりとか、そういうのはありましたけど、基本的には仕事とプライベートとは分けていますかね。

――先ほど「オタク系」っておっしゃったのが、気になったんですけど、そこをお聞かせいただけます?

そうですね、普通に漫画が好きですね。あと、スマホでソシャゲしたりとか。あと、なんていうか、自分の好きなことにはアグレッシブなんですよね。

最近、友達に進められて、マイナーな男性アイドルにハマったんですね。その人たちのポスターが、池袋に一週間だけ張り出される、っていう情報を仕入れて。普段なら自宅から池袋までは遠いので、絶対に行くことはないんですけど、その時は化粧して、池袋まで出かけていきました。池袋で写真撮って、満足して、家に帰る、っていう感じですね。

好きなものにアグレッシブになるのは、オタクだな、って思います。

――私、いつも気になっていたんですけど、渋谷とか池袋とか、アイドルがジャックすることがあるじゃないですか。ファンの方々が自撮りしているのを見かけたりするんですね。あれって、たまたま通りかかって、「あ、撮ろう!」って思って撮影しているのかな、って思っていたんですけど、そうではない?

そのために行くんですよ。それ以外には用事がないんで、行って、写真撮ったら帰るんです。ニヤニヤして「うまく撮れたな」って見て満足したり。その池袋のアイドルを撮りに行ったときは、勧めてくれた友達が九州に住んでいるので、「写真撮ってきたよ」って言って送ってあげました。

――お金も結構費やします?

お金をかけるところが、オタク関係しかないな、って思うんですよね。周りの友達にも多いですね。皆、お金の使い方が似てきますね。ソシャゲに課金する、っていう使い方もありますけど、例えばアイドルにハマると、そのアイドルが出ている舞台を見に行きたいので、チケット代を払ったり、とかっていうのもありますね。CDを買うのもそうですけど、舞台代とかにもお金を使っていますね。

――ちなみに会社の中に、そのハマっているアイドルの紹介をしたりしないんですか?

しないですね(笑) オタクの人って、やたらと自分の趣味を布教する人と、そうじゃない人といると思うんですよね。私は後者です。特に皆には広めない。「最近、ハマっている」っていうことは言っても、「あなたもハマりなよ」って言うことはないんですよね。プレゼンもしないです。

■家族は支えてくれる存在。でも、相談や悩みごとを話すことはない

――今は一人暮らし? 実家ぐらしですか?

実家暮らしです。千葉なんですけど、東京で働くうえで支障はないし、一人暮らしをする意味も特になくて、経済的にも楽なので、今も実家から通っています。家に帰ったら、部屋が温かかったり、ご飯が出てきたりとか… 家に帰ったら誰かしらがいるっていうのは安心できますし、そういう意味で家族は支えてくれる存在ですね。

――仕事の相談とかもします?

全くしないです。私はプライベートのことも、仕事のことも、親には全く話さないですね。

――言い切りますね(笑)。

相談に乗ってもらうっていうことはありませんけど、さすがに親なので、落ち込んだり、何かあったりしたときにはわかるらしく、特に根掘り葉掘り聞きだすってことはしないですけど、ミルクティー入れてくれたりとかしますね。

――温かいですね。

1年目の時は、結構仕事で疲れていたので、冬とかは家に帰ったら豚汁作って待っていてくれたり。私、豚汁好きなんですよ。

――わかります。温かいものを出してくれる人って、ほっとしますよね。好きになっちゃう(笑)。湯気の向こうに優しさが見える、みたいなね。

そうですそうです! 癒されますよね。母親が特に、環境的に支えてくれることが多いですね。

■結婚願望もお母さんになりたい願望もない

――恋愛観も少しお話しいただければと思うんですけど。

お互いの仕事に理解がある関係性が理想です。どうしても仕事が忙しいと、帰りが遅くなることもあるので、そういうことを理解して、文句言わない人がいいかな、って思いますね。「お疲れさま」って待っていてくれる人がいいです。

――「豚汁つくってあるよ」がいいですよね(笑)。

いいですよね、それ、いいです。

――結婚願望はありますか?

ないですね。

――キッパリ言い切りますね。

別にしたくないわけじゃなくて、ただ願望はないですね。いい人がいて、いいタイミングだったら、結婚すると思いますけど、今、積極的に動く気はないですね。実際、私の周りには結婚している人もまだ少ないです。「子どもがほしいから結婚したい」っていう人はいますけどね。

――20代半ばだと、そんなもんかもしれないですね。平川さんご自身は、お母さんになりたい願望はあります?

ないです。子どもはほしくないですね。

――これもまたキッパリですね。即答ですね。

結婚しても、ふたりがいいですね、それが理想です。私が神経質なので。子どもの人生って、結局、親の教育とか育て方とかが大きく影響すると思うんですよね。人ひとりの人生を背負う自信はないんです。「考えすぎだよ」って言われるんですけど、自分の神経質な性格がわかっているので、自分には無理かな、って思っちゃいますね。

■時々、考えすぎて、身動きが取れなくなってしまう

――「神経質」っていう言葉がよく出てきますけど、自身で強くそう思っている?

結構、そうですね、思いますね。神経質、心配性です。考えすぎちゃうところもあります。慎重に物事を考える派かな、って思いますね…。

――インタビューしていて思うんですけど、結構、即答が多いじゃないですか。スパーンと答えてくださる。でも考え込むっておっしゃっている。その両極端に見える印象が面白いですね。私はてっきり「スパって決めて行動できるんだろうな」「大胆な方なんだろうな」「決断力があるんだろうな」って思っていました。

いや、むしろ優柔不断って言われます。ご飯屋さんに入って、メニューを決めるのも迷いますし、何ならお店を選ぶまでにも時間がかかります。だから、決めてもらった方が楽ですね。

――仕事をするうえでも、神経質な部分が影響したりします? 逆に、慎重だから、リスクを冒さない、とか?

とにかくいろいろ考えちゃうんですよね。どう動くのが最善か、とか。考えすぎて、身動きが取れなくなっちゃうことも多いです。そうしたら、五味さんに相談して、助力を得て。経験があることなら大丈夫なんですけど、初めてのことだと「どうしたらいいんだろうな」ってわかんなくなっちゃうので、そういう時は確認しつつ相談しつつ進めていくタイプですね。

■私は愚痴は言わない。言うことが逆にストレスになってしまうから

――周りの人にはどう思われている、とかっていうイメージはあるんですか?

とある後輩に、「裏で、『コミュ力お化け』って呼んでます」って言われたことがあるんですよ。いい意味で、コミュニケーション能力が高い!って評価らしいんですけど。でも、自分では全然そんなこと思っていないんです。むしろコミュ力がない方だって思っているので、「え、嘘でしょ」って思いました。単純に「うるさい」ってことなんじゃないかな、って思ったり。でも、「嘘でしょ」って思いつつも、素直に嬉しかったですね。

――逆に、自分では、どんな人として認知されたいですか?

仕事では、「しっかりしている」って思われたいです。しっかりしている人、って思われたいから、失敗したくない、だから慎重になる、っていう感じだと思います。イコールでつながっていくんですよね。プライベートの中では…、別の意味で「しっかりしている」って思われたいですね。仕事では失敗しない人、仕事を順調に回す人って思われたいんですけど、友人と遊ぶ中では失敗も何もないじゃないですか。なんていうんだろう、「物事がしっかりしている人」って思われたい、というか…。

――例えば、人って、一緒に遊ぶのが楽しい人と、相談したい人っているじゃないですか。悩んだり、相談したりした時に、「え、それはさ」ってしっかりと意見を述べられる人、意見を言える人がきっと後者みたいな人で。そういう感じですか?

あぁ、まさにそうですね。そういうイメージに近いです。友人にすごく思い悩む子がいて、私に愚痴をはいてくれたりするんですけど、そういう時にちゃんと相談に乗れて、しっかり返せる自分でありたいなって思いますね。

――平川さんが悩んだり、愚痴を言いたいときに、それを言える相手って誰ですか?

いないですね。言わないですね。

――やっぱり! 言わないんだろうなって思って、質問しました(笑) 私は割と愚痴をため込んで爆発しちゃう人なので、「さっさと愚痴に吐き出してしまおう」っていうタイプなんですけど、平川さんはきっと違うでしょう?

私は逆に言うことでストレスになっちゃうんですよね。「愚痴言っている自分」っていうのが嫌。人の愚痴を聞くのはいいんですけど、自分が愚痴を言っちゃうと、言った後に辛くなる。愚痴を言えないのはそれはそれで辛いんですけど、言った後の方が辛いんですよね。だから、愚痴とか相談とかは、人にはしないです。

――後輩に対して、思うこと、願うことっていうのはあります? 新卒第一号としても、人事的なポジションにいる立場としても。

仕事をしていくうえで、悩むこととかストレスに感じることとかって、必ずしも悪いことではないと思っているんです。成長するうえで必要なものでもあると思っています。
でも一方で、不要な悩みやストレスっていうのもあると思うんです。IT業界って、精神的に思い詰めてしまう人が少なくないのも事実なんですね。私の後輩には、不必要にストレスを抱えてほしくないな、って思います。私は愚痴を言わないタイプですけど、人に話すことでスッキリできる人もいると思うので、気兼ねなく相談してほしいな、って思います。

――そういう思いを抱いているんです。

特に普段、口に出して言って伝えたりはしないですけどね、そんな思いを抱いて、待っていますね(笑)。

■成長する会社の裏方として、組織を後ろから支えるような役割を担っていきたい

――今後はどうなっていきたいですか?

総務とか人事とか、いわゆる会社の裏方をやっているので、表立って引っ張っていくぞ!っていうよりは、後ろから支えるような役割を担っていきたいな、って思っています。社員を支えられる人間になっていきたいなって考えていますね。

――今の学生さん、就活生さんに伝えたいこととか、ありますか?

社会人になるって、不安とか期待とかいろいろあると思うんですけど、なるべく私は、期待や希望はを大きくして、不安をつぶしていけるような会社づくりをしていきたいと思っているので… いろいろな思いを胸に社会人になっていただければいいんじゃないかと思いますね。

――達観してますね! そう言っている平川さんご自身は、特に不安もなく、未知の世界にポンって飛び込むタイプなのにね(笑)。

そうですね(笑)。

――平川さんの話を聞いていて思ったのだけど、「不安」って情報がたくさんありすぎると大きくなるのかもしれないですね。情報がなければ、何もわからないから、ポンって行ってみて、ダメだったら、その気に考えればいい。

そう思っている節はありますね。行ってダメなら、引き上げる。

――そうか。その考え方が私には「大胆な人」っていうイメージを与えていたのかもしれないですね。今後のプライベートは?

今までと変わらず、友人と遊んで楽しくやっていけたらいいですね。

――応援しているアイドルのイベントに行ったりして?

そうですね! 今年はツアーがあるらしいので、それは行こうかな、って追っています。来月も再来月も舞台を見に行く予定を入れています。そういうのがあるから頑張れますね。「今週末はライブだ!」とか。

■あんまり自分のことがわかっていないのかも。執着もなく、なんていうか「自由」

――最後に、コンプレックスってありますか? 淡々とご自身のことを話されるので、あまりないのかな?と思うんですけど。やっぱり「神経質」なところですか?

うーん…神経質なところですよね。

でも、実は、あんまり自分のことがよくわかっていないんですよね。もしかしたら、自分のことがわかっていないのがコンプレックスかもしれないですね。私、ちぐはぐじゃないですか? こういう一面もあれば、全然違う一面もあるっていうのが多いんですよ。別にそのことで悩んでいるわけではなくて、「二面性とかすごくあるけど、それはそれで面白いんじゃないかな」って受け入れている部分もありますけどね。

――ちょっと失礼な聞き方かもしれないんですけど、自分に興味ありますか? もしかして、あまりないんじゃないかな、って思って。

んー、確かに、ないかもしれないですね。自分に興味…そこまでないですね。

――なんとなく平川さんが子どものころ「マイペース」って言われていた理由が分かったような気がしました。これも失礼かもしれませんけど、あんまりいろいろなものに執着がないタイプじゃないですか?

あぁ、そうかもしれない。執着がないのかもしれないです。好きになったらハマるけど、飽きちゃったら、まぁ、それはそれでいいか、みたいな。その時、考えよう、みたいな。軽いですかね。

――軽いのかなぁ… 「自由」ですよね。

あ、それかもしれない。「自由」ですね。マイペース。そんな感じです(笑)

インタビュー

さらに見る