• 高柳友里

「フェアトレード」に関する分野で活躍したい

今回、インタビューを受けてくださったのは、入社のきっかけと働くうえでの目標は、フェアトレードに関する分野で活躍すること!と真っすぐな瞳で夢を語る高柳友里さん。現在は、学生が多く働く現場で責任者として勤務していらっしゃる高柳さんは、現在、新卒4年目社員。今後のキャリアを考えながら、日々店長として仕事を通じて思う、チームで働くうえで大切なこと、自分のモチベーションを高く保つための秘訣をお伺いしました。
インタビュー実施日:2018年1月16日(らしくインタビュアー川上)

目次

■お客様に求められている、「地方ならではの食材」も取り扱っている

――まずは、現在のお仕事のご説明をお願いします。

私は飲食店の店長をやっています。パートさんやアルバイトの子と一緒に、接客したりキッチンに入ってご飯を作ったりするなど、お店の営業に入ることもあります。また、従業員さんの管理、シフト作成や、その他事務処理、原材料費管理の安定を図るなど、お店がどうやったら上手く回るか考えて仕事をしています。

――ちなみに今、どちらの店舗ですか?

金沢です。金沢駅のファッションビルにあるレストラン街に入っています。改札から徒歩1分ぐらいのところです。

――観光地の駅ビルということですね。

うちの店舗は全社的に、ショッピングモールなどの中に入ることが多いんですが、実は駅ビルにもいくつか出店しているんですよ。お店の広さで言えば、会社全体の中では大きい方です。ショッピングモールなら、「日常のお買い物をするお客様が、ご飯を食べて帰る」というお店になると思うんですが、うちの場合は観光地で、しかも駅のすぐ近くなので、客層もちょっと特殊です。観光客、外国人のお客様もすごく多いですね。

――確かに、ちょっと特殊な感じがします。金沢もすっかり観光地ですもんね。

メニューも基本的にはどこでも同じものを出しているんですが、お客様に求められている、地方ならではの食材を取り入れてもいます。金沢だったら「のどぐろ」を使ったものを出すと、お客様から次々とオーダーが入るんですね。

――なるほど。ちなみに、もしよろしければ、入社から今、金沢で働くまでの経緯を教えてもらえますか?

入社4年目です。1年目は京都、ちょうど1年で異動になって千葉、そしてまたちょうど1年で金沢に異動になって、そこから1年間は店長代理として働いて、その後店長になりました。今、ちょうどまた1年経とうとしているところです。

――京都、千葉、金沢と4年間で各地を異動されてきたんですね!

京都は宇治市で、地元のお客様が来るようなところ。千葉は流山で駅直結のショッピングセンターでしたが、地元の方が多かったですね。金沢に来て、客層が違うなということは実感しています。

■入社のきっかけは、「フェアトレードをしている企業」という認識があったから

――では、今のこの会社に入社された経緯をお聞かせいただけますか?

私、地元は九州の佐賀です。今はもうどんどん移動して(笑)、どこまで北に行くんだという感じなんですけど(笑)。ずっと佐賀にいたので、ちょっと出てみたいなっていう気持ちもあって、京都の大学に行きました。

国際的なことに興味があったので、国際関係学部で4年間過ごしました。サークルではフェアトレードの取り組みをやっていたんです。

――「フェアトレード」という言葉は、この数年でだいぶ広まってきた感じがありますが、簡単に説明していただけますか?

フェアトレードは、中間搾取のないダイレクトな貿易のことです。コーヒー豆など、南の国で作られている一次産品って、実質は作った人にはそんなにお金が行っていなくて。コーヒー自体を飲んだことがないような人たちが、本当に安く作らされている。作った人がまともな報酬も得られず、お金は先進国にたくさん行っているような、そういう貿易の繋がりじゃない自立支援を、という考え方から始まったのがフェアトレードです。支援という意味で、ちゃんと生産者にも適正な対価としての賃金が行くように。

――高柳さんは、具体的にどんな活動をしていたのでしょう?

タイのとある民族が作った工芸品を買い取って、日本で売って、資金を送るという貿易、やりとりをしていました。割と規模の大きなフェアトレードショップに置いてもらったり、学祭など学校や地域のイベントで商品を売ったり、学校の購買に少し置かせてもらったり。また、フェアトレードといえば、情報や背景を伝えることが価値になるわけだから、そこを説明できるように実際にタイに行って、工芸品を作っている民族のところにホームステイもしました。

――積極的に動いていたのね!

私はその活動に結構どっぷり入っていて、大学で何していたかって言ったら、授業も受けていたんですけど、何よりもサークルでの活動を一生懸命やっていたんです。だから、いざ就職ってなった時にあんまり考えていなくて。

――正直なところ、就職するにしてもフェアトレードの活動を続けていきたかったのでしょうか?

そうですね。みんなどんどん普通の企業に就職していったのですが、私はもう少し、フェアトレードに関わることをやりたいなって思いがあって。でも、フェアトレードを謳っているところって、草の根的な活動だったり、NGOだったり、企業とも言えないような小さい取り組みだったりしたんです。まだ組織にもなれないようなところに入るのも、世界を知らないうちはちょっと怖いなという思いもありました。

――確かにそうですね。ビジネスというより社会貢献活動の印象が強いです。

でも、私が「ここで大学でのフェアトレード生活は終わり」って納得したきっかけがあるんです。それは、「フェアトレードもこだわりの一部だ」という考え方でした。それも漠然としているんですけれども、嗜好品って結局は情報なんですよね。生産地はどこか、どうやって作ったか、身体に良いこんな成分が含まれているとか。食品なら、味自体はAもBも同じかもしれないけど、そういう情報をもとに「じゃあAにしよう」「Bにしよう」と選ぶのかなと思って。

フェアトレードも「こういう人たちが作っていて、こういう苦労をされて、こういう環境にいいことがあるんだ」っていうこだわりがその商品にあって、それが選ばれるっていう形になればいいのかなと思っていて。

――さすが、実際に活動されてきたからこその視点ですよね。

そんな時に思い出したのが、うちの会社です。サークル時代に、フェアトレードのオレンジジュースやアイスコーヒーの試飲キャンペーンを、レストランで一緒にやったことがあって。勝手なイメージですけど、イオンと言えば、世間にすごく浸透している大企業じゃないですか。フェアトレードの活動からしたら、一見反対のところにある。だけど、こういう普通の流通にフェアトレードが乗せられたら、もちろん啓発という部分が大きいかもしれないけど、たくさんの人に知ってもらえるし、それが当たり前のことになったらすごくいいなあと思ったんです。だから、まずはそこに適応するのもいいかな、みたいな感じで(笑)。

――そうか! まさに、フェアトレードが繋いだ縁というわけですね。

まったくフェアトレードと関係ない企業を受けるのも、なんだか自分らしくないな、という思いもすごくあったので、サークル活動の中で繋がりがあったイオンイーハートを受けて、内定をいただいて、ここに来たんです。だから、「別に店長になりたかった」というわけでもないんですよ(笑)。

■課題をもっと考えて、提案できるような立場になりたい

――大学時代にフェアトレード関連の仕事を考えて、そういった経緯を経て、今の会社に新卒で入社した、と。

私は入社した時から異色で(笑)。社長にも最終面接で言われたんですけど、「高柳さんがそういうことをやりたいのはわかるし、期待もしている。けれども、今のうちの体制だったら、新卒はまずみんな店長になって、現場を知らないと何も始まらない。みんな店長の見習いから入って、4~5年店長として働いてからやりたいことに分かれていくと思うよ」って。

――まずは店舗から、そして店長を経験してから、ということですね。

もちろん、店長にも興味ゼロ! っていうわけではまったくなかったです(笑)。それだったら入社しないと思うし。大学の時は飲食店でアルバイトしたことがあったし、内定をもらってからは、お店に見学に行ったりして、なんとなくイメージができてきました。人とたくさんコミュニケーションしながら、一緒に働くのも楽しそうだなっていう、そのくらいの感じですけど。まずは店長という仕事を一生懸命やってみようと思ったんです。

――でも高柳さんの中には常に、目標があるわけですよね? フェアトレードのことは忘れていない。

そうなんですよ! 生意気かもしれないですけど、それはもうずーっと言っていて。今さっきも部長に「早く幕張に行かせてくれませんか!」とか言っていたんです(笑)。

――入社からずっと目標にしているわけですもんね。実際に店長という立場を経験して、改めてわかったこともあったのではないでしょうか?

それはもちろんありました。現場でのオペレーションのしやすさとか、いくらフェアトレードの商品で良い素材のものを使おうとなっても、原価が高かったら続かないし、それに私たちはすぐに料理を出さないといけないから、作りやすさも求められるだろうし。安全性もある程度保証されたものじゃないと出せないですよね。

例えば、本社は「やれ」って言うけど現場は「無理だよ」っていう反発が起こるのも、まあそりゃそうだなって。やっぱり現場を経験しなくちゃ、本社と現場での差というか、そのあたりの視点は持てなかったと思います。

――現場での経験や学んだことを踏まえて、ちゃんと次のステージに進みたい、ということですよね。

店長として現場の意見も踏まえた上で、今のお店やサービス、うちでやっている商品じゃ、ちょっと弱いなと感じています。これから絶対にフェアトレードは当たり前になってくるし、企業は社会的な貢献をしないと評価されなくなってくるはずなので、どんどん取り入れていった方がいいと思うんですよ。そういう課題をもっと考えて、提案できるような立場になりたいなって。あまり具体的じゃないんですけど。

でも店にいたら、そこまで声を出せない、考えられないんですよね。どうしても店長の仕事って、店の利益を上げることが第一だから、店長業で一杯一杯。「もうちょっと店長を頑張らないか」「店長はまだまだもっと奥が深いぞ」と何度も言われるんですけど、そこは敢えて「いや、ちょっとここらへんで店長はやめて、違う立場から働きたいです」とはずっと言っています。

――4年目ですから、もうそろそろっていう気持ちもありますよね、きっと。

そうなんですよ! 毎年、自己申告書の「本社希望」の欄に丸つけているんですけど、なかなか(笑)。

――それはきっと、高柳さんが店長としても必要とされているから。会社としても悩ましいところですよね。

■けじめをつける意味でも、「ありがとうございます」と「すいません」はちゃんと言う

――今、店長として仕事をしていく上でのこだわりやプロ意識というと、どんなところがありますか?

基本的なことかもしれないんですけど、現場っていうのは関係性、対人関係がすべてだと思っているので、「すいません」と「ありがとう」は必ず自分から言うようにしています。それは相手のためであり、相手との関係のためでもあるけれど、私にとっては、自分をモヤモヤさせないため、常にスッキリさせておくためにすることなんです。

人間関係がこじれる時って、「あの時は、あの人、やってくれなかったじゃないか」とか、そんな不満が積もり積もってバンッてこじれると思うんです。私の周りで働く方って、8割が高校生と大学生だから、すごく難しいんですよね、子どもなので。

――たった一言でも、ちゃんと伝えていくことに意味がありますよね。わかります。

「すいません」も「ありがとう」も、本当はすぐに言えればいいんですけど、やっぱりイライラしちゃって言えない時もあるんですよね。時間が経って「もう~、いいですよ~」と言われたとしても、そのことに関しては伝える。何と思われようと、すごく昔のことでも、もし謝ることがあれば「あの時ごめんね」と言います。けじめをつける意味でも、「ありがとうございます」と「すいません」はちゃんと言うようにはしていますね。

――素敵です。それができていないと、お店も上手く回っていかないですもんね。

そうです。本当にチームでやるスポーツみたいな感じなんですよ、お店を回すのって。それぞれの技やポジションを覚えて、あとはそれを上手く連携するために声をかけ合ったり、コミュニケーションを取ったりして上手く回していくんです。でも、もしどこかで不信感が芽生えたら、そこで連携が途絶えちゃう。一人ひとりはちゃんとできるのに、なぜか営業が回っていないということはよくあります。そんな状態を生み出さないようにしないと。

――きっとこの経験って、お店の中だけじゃなく、これからどこに行っても必ず付きまとってくる根本的なところなんでしょうね。

最初はできない時もあったし、今もできているかわからないですけど、意識はしていますね。

高柳友里さんが勤務するのは・・・
株式会社イオンイーハート
株式会社イオンイーハート 採用ページ

■「やらなければいけないことを淡々とやる、というのがつまらなく思えちゃうタイプです(笑)」

――仕事の中で苦手なことはありますか?

苦手なことばっかりなんですけど(笑)。実は店長って、対人関係でもいっぱいなんですけど、事務的な仕事もすごく多くて。特に今は働ける時間が限られて、残業に関してはすごく厳しいんですね。そこは本当にサラリーマンの皆さんと同じです。状況によってはたくさん仕事が発生しちゃうんですけど、働ける時間って限られているので、いかに準備して、タイムマネジメントして、淡々とこなすかっていうのが大切になります。私はそこらへんが苦手なんですよ、マメじゃないので。事務仕事を淡々とこなすのが苦手(笑)。

――事務仕事というのは、店舗の営業中にやっていくんですか?

そこも難しくて、事務仕事の時間としてシフトに入れていたとしても、営業が忙しくなってきたら営業に入らなければいけないですよね。特にうちは学生さんが多いので、「なんで店長は手伝ってくれないの、こんなにきついのに」みたいに言われたりするんですよ。だからまず、自分が事務仕事をする時間を取るために人を揃えるんですが、人を入れすぎると暇な日もあって。難しいですね。

――もし時間さえ取れたとしたら、事務仕事自体はどうですか? 苦手?

それはそうでもないですね。事務仕事っていうよりも、優先順位をつけるのが苦手なのかなって思いますね。やらなければいけないことを、淡々とやるというのがつまらなく思えちゃうタイプなんですよね。ダメですね(笑)。

■私は自分のやりたいことはやれるけど、やりたくないことがなかなかできないタイプ。だからこそ目標はそれぞれ別に立てる

――他に、こだわりとか、大切にしていることってありますか?

私は自分のやりたいことはやれるんですけど、やりたくないってことがなかなかできなくて。言われたことをちゃんとこなせる人っているじゃないですか。夏休みの宿題を計画立ててちゃんと終わらせるみたいな。そういうのが割と苦手なんですが、でもその分、やりたいことはやれるタイプなので、自分の中での目標を別に立てるんですよ。それだけは絶対100にする。他のやらなければいけないことは、全部80ぐらいでこなすっていうのを、私はこだわりで持っていて(笑)。

目標の100がある時は、他を80で頑張れるんですけれども、やらなくちゃいけないことだらけっていう時は、モチベーションが下がるんですよね。そういう時にこなせないことが出てきて、後回しにしちゃうというのもあるかもしれません。

――このへんを考え合わせたところでの、苦手なことだったんですね。その反面、得意なこともあると思いますが、今の仕事の中で目標として100に設定していることは何ですか?

うちのお店は年末年始が繁忙期で、すごく忙しいんですけど、ずっと最高売上を更新していたんです。その年末年始の中では、福袋などの初売りがある1月2日が一番忙しいんですよ。その日は、うちで一番推している「のどぐろのおひつごはん」の販売数と、全体の売上70万円以上、という目標を決めていました。それだけを楽しみにして(笑)。結果、71万円だったので、それはすごい達成感がありましたね。

――そういうモチベーションがあると、やれるってことですね。

やれるんですけどね。自分で作っていかないと。

■「親には『えっ! あなたの下に30人も部下がいるの!?』と驚かれます(笑)」

――では、このへんからプライベートなお話をお聞きしますね。事前にご回答いただいたアンケートをちょっと見せていただきます。ご実家は今も佐賀ということですが、家族は高柳さんの成長に気づいてくれる、と。

あまり帰れないんですよ、遠いので。年に1回帰れるかどうかなんですけど、先月、兄が結婚しまして、帰れたんですよね。幸いなことに、父も母も元気で、家族は割と仲良くて、常に心配してくれているので、もし会社で何かあって、仮に仕事を辞めることになったとしても、別に慌てることなくここに帰ってきて、そこでまた転職活動すればいいなって思えるなあと。そういう場所がないと、いざ自分が追い込まれた時に、どうしようどうしようと悩んで辞められないとか、どうすればいいかわからなくて鬱になる、ということになります。私は何かあれば帰ってリセットすればいいかなと思えるので、逆にこうやって言いたいこととか言えているのかなって(笑)。「どうなってもいいし」、じゃないけど(笑)。

――そういう「いつでも帰れる場所」として家族がいるって心強いですよね。

そうですね。心強いなって。3人きょうだいなんですけど、兄が地元で、弟も隣の県に就職していて、私だけが好きにさせてもらっている(笑)。そういうのもありがたいなと思っています。

――そして、『昔の私を知っているので、成長に気づいてくれる』。

家族の仕事は全員違って、いろんな業種で働いているので、私の話も珍しそうに聞いてくれるんですけれども、「えっ! 友里の下に30人も部下がいるの!? 大丈夫!? 話せる?」みたいな(笑)。大学に入って一人で家を出て行って、そこから一人でやっていかなきゃいけなかったから、コミュニケーション力とか、対人にも強くなれたのかもしれません。たぶん大学の友達は私が人見知りだというイメージはなかったんだろうけど、昔からそうだったかというと、確かに違うなって。

私もあまり覚えていないんですが、昔の自分に比べたら、人とも全然普通に喋れるし(笑)、「明るくなったね」とも言われる。そういうところに気づいてくれる、変化がはっきり見えているのは、実は家族なのかなと。

――かつてはおとなしいタイプだったのですか?

そういうわけではないです(笑)。年を取ったからかもしれないけど、結婚式の時にお相手方のご親族にもスッと話していけるのを見て、「すごいね、やっぱり店長やっているだけあるね」と言ってくれました。「いつと比べているの!」って話ですけどね(笑)。今の友達は、私が普通に知らない人と喋っても、そうは言わないと思うんです。

――家族は離れている分、余計にそう思う、って感じでしょうね。

私は昔からわりと好奇心旺盛で、小さい頃からいろいろさせてもらっていました。最初はクラシックバレエをやっていたんですが、ある時、『名探偵コナン』が好きで、毛利蘭ちゃんというキャラクターに憧れて、彼女と同じように「空手をやりたい」と言ったら、やらせてくれて。やりたいと言ったことはやらせてくれる、という環境があったから、今も「やりたいな」と思ったことに対して、「いや、でも現実的に考えて、ちょっとやめとこう」と立ち止まるようなことは、他の人より少ないなって思います。家族は、そういう環境で私らしさを作ってくれた存在かなと。感謝ですよね(笑)。まとめると感謝(笑)。

■もっと、お母さんが店長としても働けるような仕組みを作っていかないといけない

――恋愛観・結婚観について。『恋愛は苦手。今は結婚を意識していない』と書かれています。

この質問だけはスルーしようと思って(笑)。他はメモしてきたんですけど、そこだけは「ノーコメント」って書いてて(笑)。苦手っていうか、あんまり……。今付き合っている人はいて、「別に、普通です」としか言えないんですよね(笑)。どう答えていいか。

――では、恋愛や結婚とお仕事の関係について、今はどう考えているかお聞きしたいです。

結婚した時に、仕事を辞めて主婦になるみたいな気持ちはまったくないです。やっぱり仕事はしていきたいなっていうのが大前提でありますね。もし結婚したいと思って結婚した時に、今の仕事をしていたら、やっぱりそれに対して理解のある人じゃないときついなって思います。

――今はパートナーの方は、それを理解してくれている感じですか?

そうですね。付き合ってまだ1年ぐらいなので、そこまで話をしていないっていうのもありますが、まあ、私の仕事もわかってくれているし、理解あるのかな(笑)。

――さっき、先輩社員の谷津さんにお話を伺っていたんです。彼女はロールモデルのトップバッターみたいな方ですよね。「結婚しても、子どもが産まれても、仕事を続けられる環境にしたい」っておっしゃっていました。周りの先輩方を見ていてどうですか?

実際、今の働き方をそのまま続けていったら、正直なところ、なかなか難しいと思います。結婚したまではいいけれど、お母さんをするんだったら……。間近で見ているわけじゃないんですが、谷津さんはすごいなって。だって、店長でいくら時短とは言っても、子どもに何かあった時はお迎えに行かないといけないし。私は今、ひとりだから結構やれているなって思うところはあるので。だからこそ、それは会社もやろうとしていると思うんですけれども、もっと制度を確立させたり、時短だけじゃなくて、例えばもう一人社員を置いたり、お母さんが店長としても働けるような仕組みを作っていかないといけないのかなっていう課題はあると思います。

■カフェでカップに「お疲れさまです」とか書いてもらって、それを飲みながら帰るっていうのが癒し

――癒し、息抜きは『銭湯に行く』『仕事終わりに甘いコーヒーを買う』『お笑いのDVDを観る』。まず銭湯からお聞きしましょうか。いわゆるスーパー銭湯ですかね?

そうですね、風呂が好きで。お休みの時や、仕事が終わった時に。千葉の時は仕事が終わって、遅い時間になっても行っていたんですけど、今はさすがにもう、冬の北陸は寒すぎて行けないんですよ(笑)。だから休みの日になっちゃうんですけど。癒されますね。

――そして、甘いコーヒー。仕事が終わってから。

これは疲れた日の自分へのご褒美みたいな感じ。お店が入っているファッションビルの1階にスタバがあるんですよ。私は甘いカフェモカが好きなんですが、それを買って、カップに「お疲れさまです」とか書いてもらって、それを飲みながら帰るっていうのが癒しですね。結構、そのために頑張っている感もあります(笑)。

――疲れた時は甘いものですよね。

ささやかですけど。「よし、まだスタバが開いている、行こ!」(笑)、っていうのだけでちょっと楽になったり(笑)。

――じゃあ、お店の人とはもう顔見知り(笑)?

すっかり顔見知りです。「お疲れさまです!」みたいな感じで(笑)、行っています。

――そして、『お笑いのDVDを見る』。

DVDだけじゃなく、テレビのネタ番組を録画してためておいて、疲れたら夜中にぼーっとそれを見るとか(笑)。休みの日も、家に籠りたい時や、久々の休みで疲れがたまっている時は見ています。「アメトーーク!」のDVDをたくさん借りておいて、まとめて見るとか。基本は外に出たいタイプなんですけど、体調が悪い時とか、本当に疲れた時とか、「もう、ちょっと、今日は寝よ」という時は、DVDをずーっと流していますね。

――これは癒し? 息抜き? 何と言ったらいいのでしょうね。

リラックスできますね。ただただ、くだらないことで「ハハハハハ」みたいな(笑)。それがいいんですよね。そんなに考えなくていい。ドラマとか映画は考えながら観るじゃないですか。それも疲れるっていう時は、お笑いを見ていますね。

■趣味は読書。先に繋がることに投資していこうと意識している

――お金を費やしているものに関してですが、回答は「服を買うのをやめて、本とか自分を成長させるもの」とあります。

本は昔から結構読んでいたんですけど、たぶん私は会社の中でも結構読んでいる方だと思います。

――おっ! すごいですね!

自分で言っちゃいましたが(笑)、本屋さんが好きで。休みの日はまずお気に入りの大きい本屋さんに行って、ぱっとみて興味があるのとかを買って読んでいます。やっぱり「フェアトレードをやりたい」と言って入ってきたし、入社した時にも社長に「サークルでみんなでやっていたことを、この会社ではそれに興味のない人、知らない人ばかりの中であなたが考えていかないといけないんだから、いろいろ知識つけないとね」って言われたのを覚えていて、読書はそのためにもと思うし。実際店長として働いている中でも、業界のことを始めいろんなことを知って、もっと知りたいなと思うようになったので、本は読むようにしているんです。

大学時代からの延長で、洋服もすぐに買いたくなっちゃうんですよね(笑)。でも、もういいやと思って、服をしばらく買わないことにしたんですよ。極端かもしれないけど、自分の中でも「1シーズン、春夏物、秋冬物で各3着まではOK」みたいなルールを作って(笑)。本当に気に入ったのは買うけど、無駄な買い物はしないようにして、その分を本に回す。先に繋がることに投資していこうと意識はしていますね。

――どんな本ですか? ビジネス書とか?

小説よりもビジネス書とか、自己啓発書などを読んでいますね。1冊の本を読んで、著者がおすすめしていた本に繋がるとか。

■嘘はつけない。自分の気持ちの整理のためにも正直でありたい

――周りが考えるあなたらしさとは何でしょうか? 高柳さんは、みんなにどういう人だと思われているのでしょうか。

よく言われるのは、「行動力がある」っていうことですね。あとは、「達成欲が強い」。

――さっきから何度もお話に出てきていましたね。

一番言われる「行動力」については、ほんと、私どこにでも行くんですよね。動くのが苦じゃないんですよ。むしろじっとしている方が苦手で。まあ、バカなんでしょうねたぶん(笑)。

――なんで(笑)。そんなことないでしょ、なんでそうなるの?(笑)。どこにでも行くっていうのはどういうことですか?

「まず動きたい、自分の目で見て確かめたい」という思いがすごくあるんです。社内の話だと、例えば関東で新店が開くとします。そこで新しいメニューや取り組みが導入されるとなると、開店から2週間後には手元に詳しい情報が届きます。それを待てばいいんだけど、もし同じ日に東京出張の予定などが入っていたら「東京の後、私、新店見に行っちゃお!」というようなことを、平気でしちゃうんです(笑)。

――すごい! 熱心ですね! 情報だけじゃなくて、実際に自分の目で見たい、確かめたいということなんですね。もう一つ、達成欲が強いというのは、さっきもおっしゃっていましたよね。

そうですね。これはもう、評価表の項目で達成に関する部分が、上司からいつも高く評価されるから。たぶん、そうなんだろうなって。

――一方でご自身が考える自分らしさというのは、素直なことと、やっぱり行動力。

周りと比べると、って思いますね、最近。素直って良い言葉にしすぎかもしれないけど、悩んだ時とか、嫌だなと思った時とかは、あんまりそれを隠したりしないんですよね。例えば、私に期待してくれて「こういうことやってみないか」って言われても、そこをただただ、「ありがとうございます! ラッキーだ!」じゃなくて、ちょっと考えさせてもらうんです。私の中で、やりたいこととか、次にやりたいことでなければ、ちょっと悩ませてもらって……。それ、素直っていうのかな?

――自分の気持ちに正直ってことですかね。

そうですね。隠したらモヤモヤするんで。

――嘘をつかない。

嘘をつけないです。すぐに顔に出ます(笑)。「ありがとう」「すいません」を自分から言うことにも繋がると思うんですけど、自分の気持ちの整理のためにも正直でありたい(笑)、っていうのは出ちゃっていると思います。

――そうすることで、周りの方とのコミュニケーションが上手くいっているっていうことですもんね。

今のところはそうですね。私の場合それをしないと、自分自身がコミュニケーションを取りたくなくなっちゃうんですよ。我慢してまで馴染もうとすることは苦痛になっちゃうので、それならさっさと正直に話しちゃって、「それで、どう思う?」という感じ。自分の正直な気持ちを伝えてからの方が、コミュニケーションになるのかなって。

■実は、空手でインターハイに出場した経歴あり!

――ここからは「実は私…」という質問について。まず一つ目は……、さっき空手をやっていたとおっしゃっていましたが、高校時代に県内2位の成績で、インターハイに出場したんですね!

佐賀県なので、規模は超小さいです(笑)。だからラッキーみたいなところはあります(笑)。

――空手って、試合制の「組手」と、演武を見せる「型」があるんですよね。先日たまたまテレビで見ました。高柳さんはどちらでインターハイに?

両方やっていたんですけれども、インターハイに出場したのは組手の方です。

――テレビで見ただけでも、カッコいいなあと思っていました。今はもう?

今は全然できていなくて。たまにYouTubeで、空手の動画を見ています。見ると「ああ! やりたい!」ってなります(笑)。もう、その場でバッと立ち上がって、フッ!ってやっていますね(笑)。

――二つ目の「実は私…」は、さっきも話題に上りましたが、タイにバックパックで行ったことがあるとのこと。しかも一人で!

はい、そうです。まず、大学2年の時にはサークルのメンバーで行きました。一人で行ったのは、翌年の2回目の時でした。後輩と一緒に行く予定だったんですが、都合で出発の日程がずれることになっちゃって。無理して合わせて日程が短くなるなら、ということで、ちょっと一人で行ってみました。

――どうでしたか?

2回目だったので、前回の経験を覚えていたし、そんなに恐怖心もなく行けましたね。大きいトラブルもなく、結構楽しかったです。「意外に行けるもんやな」って(笑)。

――そういうところが、行動力ってことですよね。

そうですね、たぶん。この話を会社の同僚に言うと、やっぱり驚かれます。「ええっ!?」みたいな(笑)。「一人でタイに行ってきたの!?」って(笑)。

■厳しい業界だからこそ、同期の存在には救われる。皆、前向きで仲のいい同期だから

――ところで今、会社の同期は何人ですか?

今は5人かな。みんな店長をしています。

――どういう感じなんですか? 同期って。

女性だけになっちゃって。仲は良い方だと思いますね。みんなそれぞれ苦労しているんで、モヤモヤがたまったら、誰かがいきなりグループのLINEで「聞いて!」と連絡してくる(笑)。休憩中にパッと画面を見ると、グチがブワーっと上がっていて、みんなが「そうだよねー!」と返したり、誰かと電話で話したりすることで、結構消化されています。で、そういうことが1回あると、「じゃ次いつ集まる?」という流れになります。だいたい研修の機会を利用することが多いんですけど、その前日か翌日に休みを合わせて取って、会ったらもうひたすら喋る(笑)。女性によくありがちな感じです。

――研修が同期集合の機会になるんですね。

3年目ぐらいまでは年次の研修があったんですが、それ以降は年次の研修ってないんですよね。そうなると、例えば誰かが研修で来た時に、みんながちょうどいい感じで来られそうな場所を探っていくようなことが多いですね。最近では、後輩の研修が行われた後の交流会に同期が3人呼ばれていたので、「それなら、残りの2人もどうにか集合しようぜ」、という感じ(笑)。

――そこもまた行動力だ(笑)。

「あなたは来るでしょ?」みたいに思われていますからね(笑)。

――結構、同期の繋がりが強いですね。

そうですね、強い方だと思います。やっぱり助かっていますね、すごく前向きな人たちが多いので。だから残っているのね、頑張れているのね、っていう(笑)。厳しい世界でもありますけど、正直なところ。

■これからは、いよいよフェアトレードに関するところで活躍していきたい

――では最後の質問です。これからどうなっていきたいか。「営業、店長ではない立場からこの会社を支える仕事をしてみたい」、これはさっきおっしゃっていましたよね。そして、「もともとやりたかったフェアトレードや興味のある社会的な取り組みや、オーガニックなどの分野に関わりたい」。まさに。ぶれない!

そうですね、今お話してきたことだと思います。ほんと、ぶれなくて困っているんですけど(笑)。

――高柳さんが活動していた約5年前と比べて、フェアトレードを取り巻く状況は変わりましたか?

フェアトレードという言葉が出てきて、一番ヒットして大きくなったのが、私の大学時代でした。今はそうでもない気がしています。インターネットが出てきて個人個人の取引がどんどん可能になったことで、むしろそれがどんどん主流になってきているんですよね。そこに社会的な貢献として、途上国の支援などがどう乗ってくるか、という話になってくると思うんです。もともとがそういう性質だから、個人間の方がやりやすいのかなっていう感じもある。だから一口にフェアトレードといっても、だんだん幅が広くなっています。

大学で活動していた当時から、認証機関が認めたラベルがあるものがフェアトレードだという人もいるし、団体間、個人間でやっていても、それでちゃんと納得のいく対価が渡っているんだったらフェアトレードだと考える人もいる。すごく曖昧な定義ではあるんですよね。だからフェアトレードという言葉を使って商品を説明するのも、今はすごく難しいんです。

――これからはさらに社会的な貢献という部分がポイントになってくる。

言葉が出てきた時は、「みんなにできる社会貢献」みたいなアイコンだったんだろうなと。まあ、そのおかげで私も知ったんですけど。でも、中間搾取など問題のある情報がどんどん見えるようになってきたので、誰かにとって悪なものは選ばれなくなっていくと思うんですよね。イオンはこんなにでっかい流通網を持っている、日本を代表する大企業なんだから、フェアトレードを始めとする社会的なことをもっとバンバン押し出して売っていけばいいのにって、すごく思うんですよ。だからもっとそういうところに関わりたいなと。

――もう、ずっと一貫していますよね、そこは。

最初から店長をイメージしていなかったことも理由の一つですが、人事的な都合もわかるし、「店長は奥が深いぞ」と言われることもわかるんです。でもまずは、ずっと言っているように、本社に行ってみて、今とは違う裏方の立場から勉強したいんですね。飲食店の現場をどう本社が支えているのか、自分のためにも勉強しつつ、アンテナをはって自分の興味のある分野で、「もっとこうしたらいいんじゃないか」という提案もやっていきたいと思っているんです。

――本当にまっすぐな気持ちをお持ちですね。叶ってほしい!

■「コンプレックスは?」「微妙な空気を作る程度に、音痴です」

――高柳さんは、コンプレックスってありますか?

発表が苦手。モジモジ喋っちゃう。

――今日のインタビューでは全然そんなことないですけどね。

あがり症というところはあります。だから逆に、こうやってニコニコして、会話っぽさを出して、発表感を抜く(笑)。形式的な場で話すのが苦手だから、わざと「でへ~」みたいな感じを出して、みんなが緩くなったところで喋る(笑)。

――他にもありますか?

歌がヘタ。あ! コンプレックスはこっちかもしれない! 音痴! やっぱり歌は上手い方がよくないですか?

――カラオケに行った時に?

そうです。めっちゃヘタってわけではないけど、上手くはない(笑)。

――ネタにはならない程度の(笑)。

そうです。なんか思いっきり音痴だったら、「いや、無理だから~」って、みんな笑ってくれるじゃないですか。でもなんか、普通にヘタ(笑)。誰からもそんなに指摘されるわけでもなく、微妙な空気を作るやつです(笑)。

就活生の持つ"自分らしさ"と、
企業で働く社員の"自分らしさ"をマッチング

「らしく」は、「自分らしく働く、を応援しよう」から命名した、新しいサービスです。「らしく」は、就活生の持つ”自分らしさ”と、企業で働く社員の”自分らしさ”をマッチングさせ、就活生の皆さまに、満足度の高い就職活動を実現していただくことを目指しています。

インタビュー

さらに見る