仕事が自分の思い描いていたものと違うときどうする? ―社会人ってどんな感じ?(5)

「配属こそ希望通りだったけれど、そのキャリアの積み方は
思っていたものと全く違っていました」という、社会人6年目の前川さん。

仕事が自分の思い描いていたものと違っていた時、どのようにとらえればいいのか、
配属から今までを振り返ってお話をしていただきました。

■与えられた中で学び取ったことで視野が広がる

私は営業でじっくりと経験を積んでいきたいと思っていたのですが、
大きな経験のチャンスはいつも突然やってきました。
先輩の退職や組織が変わるタイミングで急に機会を与えられたのです。

その機会の中で学び取ったことはとても多く、視野が広がったと思います。
何度振り返ってみても、自分できっかけを作ったことはなかったような気がしています。

■「この道でないとだめ」は苦しい

自分のキャリアをデザインするのはとっても大事。
ただ、自分が希望していたのと違う道を進むことになったとしても、
チャンスは巡ってくるし、きっと同じぐらいの夢とか、
やりたいこともどんどん増えてくると思います。

「この道でないとだめ」という考え方は苦しいと思います。

たとえ回り道をしても、ゴールがあるのだったら、
「遠回りしてもこのゴールに来たかった」と思えるだろうし、
回り道している間に「新しいゴールを見つけた!ラッキー!」ということもあると思います。
いろんな道、いろんなゴールがあります。

自分が想像していた以上のことが起きたら嬉しいですよね。
「ああ、こんな選択肢もあるんだ」と気づけるほうが面白いでしょう?

偶然の積み重ねが、経験になるのです。あなたにはあなたに必要な偶然がきっとあります。
視野を広げれば、その偶然をチャンスととらえることができる。
それだけ選択肢も広がります。

偶然を、意図的・計画的にステップアップの機会へと変えていくべきであるという
「計画性偶発理論」という考え方があるのですが、私はこれにとても共感できます。

ハプニングだと思って対応していても、
後で振り返るとそれがチャンスだったと気づいたことがあるからです。

■必要なのは、マイナスをプラスで跳ね返す力

「自分の思い通りじゃない」ともがくよりも、それを受け入れて、
どうやってキャリアに繋げるかを考えるほうが、自分の糧になるはずです。

完全否定してしまうと、せっかくの機会がシャットアウトされてしまいます。
それはもったいないので、与えられた機会は1回全力で挑戦してみて、
できなかったら周りの人に相談しようと考えていました。
必要なのは「マイナスを、プラスで跳ね返す力」だと思います。

素直に、柔軟に、ちょっとだけ前向きに。
これも自分のためと思って受け入れる。
そうすることで、自分の成長につながります。

「大手企業で働きたい」「ベンチャーで働きたい」というような外側を重要視しすぎるよりも、
人間的な成長を目指してほしいと思います。