利益から会社を見る ―様々な切り口で会社や仕事を見てみることの大切さ(3)

■売上と利益の違いとは?

これもまた父親から教わったことです。

「世の中には、売上高を誇らしげに自慢する会社がたくさんある。
 だけど、本当に見なくてはいけないのは、『利益』だよ」
・・・皆さんは、売上と利益の違いが分かりますか?

企業は商品やサービスを提供して、その対価として収益を得ます。
100円のボールペンを10本売ったら、その企業はいくら稼いだことになるのでしょうか。

かかった費用はとりあえず置いておいて、
「売上」は、「いくらで売れたか」「いくらの金額を得たか」を表します。
100円のボールペンが10本なら、1000円の売上となります。

そんな売上に対して「利益」は「いくら儲けたか」を表します。

■売上と利益とを区別して理解する

商品やサービスには、開発費や人件費、広告費など、
様々な「コスト」が生じて、付きまとうものです。

100円のボールペンを売る営業担当者の人件費や交通費、
プレゼンテーションに使った資料の印刷代や紙代まで含めると、
もしかしたら、1000円の売上に対するコストが、1000円以上かかっている場合もあります。
そうすると、利益は、マイナスになってしまうこともあるのです。

会社説明会や会社のホームページで、
「売上が30億円を突破しました!」という文言に出くわすと、
「おお、すごい!」と思ってしまうのは、当然の反応です。

ただ、会社を評価する際には、冷静に、
「いくらのコストがかかったのか」「利益はいくらなのか」
といった部分も見ていくことが求められるのです。

「会社は利益が出ていないと、社員に給与やボーナスを出せないからね」
父親のその一言が、妙にリアルな響きをもっていて、「なるほど」と納得しました。

皆さんも、会社が公表する「売上」と「利益」を、
区別して見るクセを身につけてみては、いかがでしょうか。

実は、「売上30億円突破!」という会社よりも、
「利益3億円」という会社の方が、経営と報酬が安定していたりするものですよ。

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