高層オフィスビルで大失敗 ―こんな時どうする?(3)
■エレベーターがダメなら階段で行ける?
ある日、私が就活で訪れたのは都内のとても大きいビルでした。
約束の時間は朝9時だったので、ちょうど出勤時間と重なり、
一斉にエレベーターに乗り込もうとする人たちの流れに飲み込まれてしまったんです。
エレベーターは満員電車のようにぎゅうぎゅう詰めで、
私は中ほどに埋もれてしまったために降りる階のボタンを押すことができませんでした。
雰囲気にも飲まれてしまい「20階をお願いします」と押してもらうよう頼む声も出ません。
人に流されてやっと降りられたのは30階でした。
ここから下りのエレベーターで20階まで下りればいいと思ったのも束の間、
エレベーターは1階まで直通のものしかなく、
約束の時間も迫っていたので私は階段を使うことにしました。
階段へ出ると、閉めたドアから施錠の音が……。
嫌な予感を抱えつつ20階まで階段で下りると、案の定ドアは開きません。
セキュリティ対策されていて、カードキーがないと開けられないようになっていたのです。
私はそこでやっと約束の企業に電話をかけました。今考えると遅すぎますよね。
ビルのシステムがわからなかったのと同時に、
社会のシステムを知らなかったことに気づかされた出来事です。
■焦った時ほど冷静に!
エレベータの件は、特殊な経験かもしれませんが、
就活をしていると、想定外のことが起こるものです。
そんな時ほど、冷静さを取り戻し、自分が今、何をするべきなのかを考えましょう。
たいていの場合は、「訪問する企業に連絡を入れること」がそれに当たります。
電話をかけ、担当者に現状を伝え、どうするのがよいかを尋ねれば、
担当者も丁寧に案内・説明してくれるでしょう。
そのためにも、訪問する企業の代表番号や担当者の連絡先を、
控えておくことが大切です!