大切にすべきこと ―外国人就活生のみなさんへ(3)

■日本で働く外国人として大切にしているもの

私にとって、日本はどうやっても「自分の国」にはなりません。
そして、外国出身ということで、やっぱり、どこか遠慮する側にはいます。

だからこそ、謙虚さを持つことは大事だと思います。
ただ、謙虚になりすぎると、下に見られていじめられたり、舐められたりしてしまう。
そうなると、人としての価値が下がってしまう恐れがあります。

大事なのは、謙虚だけど、場合によっては攻めていくこと。
「とぼける」キャラクターを装いながらも、必要な場面では、鋭い指摘をして、
「この人は物事、分かっているんだな」「この人とは仕事ができるな」と
思わせることができる方が、自分にとっては得になると思っています。

謙虚になりすぎて「この人は話にならないな」と思われたら、
雑務ばかりを任されるだけになってしまう。
そういう外国人は多いと思うんです。

■働く人に必要なのは、一目置かれ、注目されること

例えば、日本人を見てみても、新卒で社会人経験がなくても、
なんとなく「自分はできるぞ」っていう自己主張が強かったり、
自分の知識や能力をある程度アピールできたりする人は、一目置かれ注目されます。
内定式や入社式の挨拶を任されるのは、そういう人です。

逆に言えば、能力が高い人でも、弱そうで頼りなさそうなイメージがついてしまうと、
雑務や損な仕事しか任されない。それが世の常です。
本人が楽しくやっているなら、それはそれでいいと思いますが、
辛い人もきっといるでしょう。

一度ついてしまったイメージで、「これくらいしかできないだろう」と思われてしまい、
それだけの仕事しか任されないのは、損だと思うんです。

■ビジネスをするうえで、意識して働かないといけないこと

もちろん口だけでもいけません。そこは「バランス」が大事です。
どんなに偉そうに言っても、結局は「成果」を提供できる人かどうか。
周りの人が見ているのはそこです。
何かしら「成果」を出さないと、認められません。
だから、ビジネスをするうえでは、それを意識して働かないといけないと思うんです。

外国人が日本で働こうとすると、色々な壁にぶつかることがあると思います。
それを乗り越える手段のひとつとして、このコラムが役に立つことを願っています。
母国とは違う文化の中で、ぜひ、生き生きと働いてください。