らしくインタビュー⑩いつだって欲しいのは「一緒に手を動かしてくれる人」

こんにちは。らしくの小泉です。
らしくについてのインタビュー、いよいよ第10回目です。

※ちなみに、前回のインタビューは<こちら>

まさに新サービス、新規事業として、らしくが立ち上がったわけですが、
今回は、らしくのサービスを実際に始めたときの社内での様子についてお伺いしてみました。

――こうして始まった「らしく」のマッチングサービスですが、
インソースがこれまで取り扱ってきた研修分野とは異なるジャンルのサービスということもあり、
社内からの反応はどんな感じだったのかが気になります。いかがでしたでしょうか?

まず初めの反応は「何? それ」「渡辺、今度は何を言い出した?」という感じでした(笑)。
もしくは他社で有名な就活サイトの名前を出して、「それと同じなの?」って言われるから、
「そうなんだけど、そうじゃないんですよ」というところから話を始めて……。

「らしく」のコンセプトがなかなか浸透しなくて、その時はちょっと大変だなって思いました。

――何か新しいことを始めるときは、大変ですよね。

そうなんですよね。私は昔から何か新しい物事を始めることが多いんですが、
みんなが「もっとこうしたらいいよ」「ああしたらいいよ」って言ってくれるのは、
とてもありがたいんです。ありがたいんですけど、新しいことを始める時って、
たいていは手が足りないので、とりあえず「意見ありがとう!」と伝えるものの、
すぐに実行にうつせないことが多い。

今回も、そんな感じで、しんどかった時がありました。

あと、これは不満に聞こえたら嫌なんですが、
私は「口を出す人」より「手を貸してくれる人」が欲しいんですよね。
これは、今回に限らず、いつも思うことです。

多分、意見を言ってくれる人の中には、
「せっかくアドバイスしたのに、どうせ参考にしないなら、もう渡辺には言わないよ」
と思っている人がいるはずで、その人の気持ちも分かるんですけど…、
私は「一緒にやりましょうよ」と言ってくれて、実際に手を動かしてくれる人が欲しい。
これは、いつも新しいことを始める時に感じる、ジレンマです。

――非常にもどかしいですね。
他にも、こんなことがあって不安になった、みたいな経験はありましたか?

そうですね。アドバイスをくれたり、応援してくれたりする人がいた一方で、
「そんなの上手くいくはずがない」って言う人も少なくありませんでした。

会社内だけでなく、プライベートの知人・友人からも、
「無理だよ」と言われることが増えて、その度に、
「やる前からそんな風に言わないでよ」「チャレンジも大事じゃない?」
と反論するんですけど、そこからさらに“絶対に上手くいかない根拠”みたいなものを
3つくらい出されちゃうと、さすがの私も不安になり……(笑)。

今回も、いざ新しいことを始めたものの、
そのモチベーションを維持し続けることは、思っていた以上に大変なんだと痛感しました。

――そんな中、渡辺さんは、どうやってモチベーションを維持していたんですか?

私のモチベーションの維持の仕方は、いつも同じなんですが、
「これが完成したら、誰が救われるか」を考えることですね。

「誰が楽になるだろう」「誰の人生を豊かにできるだろう」と思いを巡らせて、
「よし、やり切ろう」とモチベーションを高めることが多いです。

数年前、研修事業の中でダイバーシティやグローバルを取り扱っていたんですが、
振り返ってみると、最初にそれらを提案・提言し始めた時も、
周りに理解してくれる人は少なかったんです。

「それってまだまだ少数派でしょ」とか、
「ダイバーシティの考え自体が日本では浸透しないよ」なんて言う人もいて、
私も「そうかなぁ…」と揺れ動いてしまうこともありました。

でも、その時も、この考え方を浸透させたら、
その先に誰が救われるだろう、というのを思い描いていたんですよね。

「ダイバーシティの考え方って、将来の世界では、当たり前になるんじゃない?」
っていうのは、私は子供の頃からずっと思っていて、
今、2010年代に入ってから実際にそういう世の中になりつつありますよね。

そんな感じで、「らしく」のコンセプトも、今はピンと来る人がいなくても、
2年3年が経った時に少しずつ分かってくれる人が出てきて、
5年後にはそれが当たり前になっているといいなと思います。

その5年後を見続けることが、私にとってのモチベーション維持の秘訣かもしれません。

――「5年後を見続ける」ですか。面白いですね。

余談ですけど、私、中学生の頃、歴史の問題が大嫌いだったんですよね。
特に記憶しなければいけないことが苦痛で苦痛で。
そのせいで、歴史はいつも赤点ギリギリの成績でした(笑)。

でも、私はその当時、
いつか、誰もが小型のコンピュータを持ち歩いて、その場で調べたいことを
 簡単に調べられる時代が来るだろうから、必死に情報を頭に入れる必要なんてない」
なんて話をしていたんです。

当時やっとインターネットが普及し始めた頃だったんですけどね。

周りからは「今は、そんなもの、ないんだから」と言われて呆れられていたんですが、
ちゃんと15年後?くらいにはスマホが普及しましたよね。

私が中学生の頃は無理でしたが、今なら、例えば歴史好きな人と話していて、
「フランス革命がさ~」みたいな話が突然出たとしても、手のひらでwikipediaを見て、
「1700年頃だって。今から300年も前の話なんだ~」
とすぐに会話に追いつけるようになりました。
そうやって、世の中の常識って変わっていくんだと思うんです。

――渡辺さん、フランス革命は1789年ですよ!

例えばの話ですよ(笑)

だから、スマホと同じように…とくくるのは難しいですけど、
「らしく」やダイバーシティの考え方が、今はどんなに少数派で、
みんなに分かってもらえなかったとしても、本質的に価値と意義があるものならば、
いつか当たり前のものとして受け入れられている時代が来ると思うんです。

だから今は「そんなことやっても意味ないよ」と言われたとしても、
3年後には意味が出てくると信じて、5年後には当たり前になると願って、
前進を続けたいです。

そして、そのためには、できる限り、
“目新しさ”ではなく“本質”を見失わないように、
そこだけは気をつけ続けたいですね。

――常に先を見据えるということ、私も意識していきたいです。
本日もありがとうございました!